広島・大瀬良 前夜4安打の元同僚・丸封じに「ちょっと気合を入れて」 連続無失点記録35回1/3で球団歴代2位タイ

 「巨人1-2広島」(29日、東京ドーム)

 広島が東京ドームで今季初勝利を挙げた。

 宿敵を封じ、背中で引っ張る姿はまさにエースだった。大瀬良大地投手が6回1/3を4安打無失点の力投。連続無失点記録を35回1/3まで伸ばし、球団歴代2位にランクイン。「守ってくれているおかげ。僕が投げている時はチームとしてゼロを継続できていると捉えている」と仲間に感謝した。

 前夜は元同僚・丸にサヨナラ弾を含む4安打を浴びた投手陣。試合後、新井監督は「(丸は)手がつけられないような感じ」と話した。このコメントに右腕が燃えた。

 「じゃあ僕がなんとか手をつけてやろうかなと、ちょっと気合を入れて。まずは丸さんを打たせない、勢いを与えないようにしたいという思いはありました」

 言葉通り、初回からエンジン全開だった。先頭の丸に対し、最速147キロを計測。「ガン表示を野手も見ている。いつもより気持ちが乗っているのが伝わるかなと思った」と気持ちを込めた。フルカウントから最後は外角のカットボールで見逃し三振。「よし」と小さくつぶやいた。

 1点リードの六回は、1死一塁で遊ゴロ併殺打に打ち取り、ガッツポーズ。球数が100球を超えた七回に1死二、三塁のピンチを招き、降板するも、後を継いだリリーフ陣がしのぎ、無失点で切り抜けた。「流れを渡さないように、全員で精いっぱいやれることはやれた」と納得顔だった。

 連続無失点記録の球団1位は、09年に大竹寛がマークした43イニング。「1回1回の積み重ね。また次の登板の初回、頑張りたいと思います」と大瀬良。鯉のエースがスコアボードに「0」を刻み続ける。

 ◆連続イニング無失点記録 NPB記録は1958年・金田正一(国鉄)が記録した64回1/3。続いて43年・藤本英雄(巨人)の62回、41年・野口二郎(大洋)の60回1/3。なお、今季は阪神・才木が35回1/3イニング連続無失点を記録している。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス