二盗→三盗→暴投生還 足で連敗止めた広島の代走・羽月「セーフになった瞬間、でかぁーって思った」9歳年上の堂林が「さん付け」で称賛

 初のお立ち台で声を張り上げる二俣(右、左から羽月、堂林)=撮影・市尻達拡
 試合に勝利し、ナインを迎える広島・羽月隆太郎(69)=撮影・中田匡峻
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 「広島7-5阪神」(4日、マツダスタジアム)

 広島・新井監督が初回先頭で右前打を放った秋山に初球での二盗を指示し、その後もエンドランを何度も仕掛け、1点を追った序盤の四回で代打の切り札・松山を投入するなど、「無茶苦茶やらないと勝てないと思った」と振り返った一戦。

 勝負を決めたのは八回に代走で投入された羽月の足だった。先頭で小園が出塁すると、指揮官はすかさず代走・羽月を告げた。1死後に二盗を決めると、野間の四球を挟んで、これまた初球に三盗を決め、石井の暴投で決勝のホームを陥れ、一挙4得点の流れを呼び込んだ。

 羽月はお立ち台で「昨日、一昨日と悔しい負け方をしていたので、事を起こして勝ちたいなと思っていました」と代走で投入された場面を振り返り、二盗を決めたシーンについては「無心で走ってセーフになった瞬間、でかぁーっと思いました」と話し、スタンドを笑いに導いた。

 2死二、三塁から2点二塁打を放った堂林は「羽月さんのおかげです。羽月さんの二盗、三盗で勇気を持つことができました。ありがとうございます」と、9歳年下の羽月を「さん付け」で呼んで活躍を称賛すると同時に、球場を盛り上げていた。

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