広島・中村奨 待望の今季初安打が高橋宏から「ちょっとは自信にはなったかな」 対右投手で先発は新井政権下初

 8回、今季初安打となる左前打を放つ中村奨(撮影・市尻達拡)
 8回、今季初安打に小さくガッツポーズする中村奨(撮影・市尻達拡)
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 「中日2-0広島」(5日、バンテリンドーム)

 今季14度目の完封負けを喫した広島。今季2度目の昇格を果たした中村奨成外野手が、八回に今季初安打を放ち起用に応えた。

 チャンスに飢えていた。ようやく巡ってきた出番で、中村奨成が逆襲への号砲を鳴らした。8打席目にして待望の今季初安打。難攻不落の高橋宏から快音を奏で、「簡単にヒット打てるピッチャーではないと思うけど、その中で1本打てた。ちょっとは自信にはなったかな」と手の中に残る確かな手応えを感じ取った。

 チームが完封負けを喫しただけに、1本の安打がやけに輝いて見えた。八回先頭で迎えた3打席目で151キロ直球を捉えて、三塁手の横を鋭く抜けていく左前打。塁上の背番号96は小さく拳を握った。

 「いつも左ピッチャーの時にスタメンだった。久々に右ピッチャーの時のスタメンだった」。右投手が先発時のスタメン起用は、2022年7月3日・巨人戦以来で新井政権下では初。左右を苦にしない打撃も披露してみせた。

 今季は開幕3戦目に1軍昇格を果たすも、4打数無安打で2軍に降格し、ウエスタンでは54試合で打率・288、4本塁打、22打点。状態をキープし続け、腰痛の宇草と代わって、4日に再昇格を果たした。巡ってきた好機にも「2軍みたいに簡単に打てるピッチャーばかりではない」と表情は自然と引き締まった。

 試合後には広陵時代の恩師・中井哲之監督から「おめでとう。しっかり頑張れ」という激励のメッセージも届いたという。夏の甲子園では1大会6本塁打を放った中村奨。夏男の本領発揮はここからだ。

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