完封負け広島・新井監督 高橋宏に“マダックス”許すも「こっちの流れじゃなかったな」「逆に切り替えやすい」

 「中日2-0広島」(5日、バンテリンドーム)

 広島が12球団ワーストとなる今季14度目の完封負け。相手先発・高橋宏に100球未満で完封される“マダックス”を許した。この日は野間をプロ初の4番に据えるも得点にはつながらず…。これで中日戦は7敗中6敗が完封負けとなった。ただ、新井貴浩監督(47)は「逆に切り替えやすい」と強調。2位・DeNAとは1ゲーム差。6日の一戦で必勝を期す。

 そびえ立つ高い牙城を崩せないまま、ゲームセットを迎えた。最後まで本塁が遠い。攻撃陣が沈黙して今季14度目の完封負け。新井監督は「いいピッチャーに、いいピッチングをされたということで、逆に切り替えやすいと思います」と振り返りつつ、前を向いた。

 初回は1番・秋山が中前打で出塁。その後、2死三塁と攻めるも4番・野間が捕邪飛に倒れた。2点を追う五回は先頭・二俣が二塁打を放って好機を演出するも、後続が寸断。八回も中村奨の安打で無死一塁となったが、続く堂林が三ゴロ併殺に料理された。

 最速156キロの速球と落差のあるスプリットを終盤まで打ちあぐね、散発4安打。連打はなく、99球で完封勝利を献上した。チームは6月12日・西武戦でも隅田に99球で完封されており、シーズン2度目の“マダックス”を喫してしまった。

 高橋宏には前回6月21日の対戦でも7回無失点の快投を許しており、これで相手右腕には今季23イニング連続無得点となった。六回は無死一塁から一走・秋山がスタートを切るも、矢野が遊直。併殺となってチャンスの芽がしぼんだ。指揮官は「仕掛けていった時も、いい当たりが正面を突いてゲッツーになったり。なかなかこっちの流れじゃなかったなと思う」と敗戦を受け止めた。

 この日は野間をプロ10年目で初めて4番に据えて臨んだ。「彼、チャンスにも強いし。日々スタメンを考えながらね。誰が何番とかではなく、『どういう打順を組んだら点が入る確率が高いのか』を考えながら。今日はその上をいかれた」と新井監督。勝利を目指して策を施したが、試合前時点で防御率0・74という難敵に屈した。

 野間は相手右腕との前回対戦で2安打していたが、この日は無安打に終わり「今日は両サイドに、真っすぐをしっかり投げてきた。その中で変化球も全体的に浮くことがほぼなく、しっかり投げて来られたなという印象」と振り返った。今後に向け「何とかしないといけない。また対戦があると思う。それまでにしっかり勝てるようにチーム全体でやっていけたら」とリベンジに燃えた。

 チームは3カード連続でカード初戦黒星発進。中日戦は7敗目で、そのうち完封負けで6敗を喫する形となった。さらに計11度の対戦で無得点試合は7度。全員で現状を打開していくしかない。

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