広島 三塁走者・羽月が三邪飛でギャンブルスタートも憤死 壮絶なゲームセットで連敗 7回2失点の大瀬良が初黒星
「中日2-1広島」(6日、バンテリンドーム)
首位・広島が2連敗で3カード連続の負け越しとなった。最終回はまさかの幕切れでゲームセットとなった。
九回、先頭の野間が内野安打で出塁。続く坂倉が四球を選び、小園が犠打を決めて1死二、三塁となった。ここで代打・松山が三邪飛を放ち、後ろ向きにスライディングキャッチしたのを見て三塁走者の代走・羽月がギャンブルスタート。だが好返球にあい、タッチアウトでゲームセットとなった。
それでも指揮官は試合後、「羽月はよくトライした」と責めず。「あれは(相手が)投げにくいところからここしかないところに投げた。福永君を褒めるしかない」と相手をたたえた。
先発・大瀬良は0-0の三回に3連打で満塁のピンチを招き、福永に先制の犠飛を浴びた。これで5月31日・ソフトバンク戦から続いていた連続無失点が37回1/3でストップした。さらに三回には先頭の板山に右翼への一発を食らった。これが83イニング目にして今季初被弾。その後は立ち直って追加点を与えなかったが、7回7安打2失点で今季13戦目にして初黒星となった。
打線はこの日も貧打の状況を抜け出せなかった。初回は制球が不安定だった相手先発・梅津に対して、1死一、二塁の好機をつくるも、4番に入った坂倉が二ゴロ併殺打。四回は2死二、三塁とするも、二俣が空振り三振に倒れた。六回に秋山が中前打を放ち、犠打で二塁進塁後に、暴投で一気に本塁を陥れ、完封負けは免れたものの、悔しい敗戦となった。
これで中日戦は今季3勝8敗1分け。8敗は全て1得点以下で、対中日戦での極貧ぶりが深刻となっている。