広島・新井監督 1勝5敗ウイークも「戦い自体はしっかり粘って戦えているんで」 中日3連戦で連打なし

 選手交代を告げにグラウンドへ出る新井監督(撮影・市尻達拡)
 9回、板山にサヨナラ打を浴び、肩を落としてベンチに戻る栗林
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 「中日2-1広島」(7日、バンテリンドーム)

 あぁ3連敗…。広島が今季5度目のサヨナラ負けを喫した。同点の九回に守護神・栗林が板山にサヨナラ打を浴びて競り負けた。中日戦の同一カード3連敗は2度目。低調な打線はこの日も停滞し、今3連戦で連打は一度もなかった。それでも新井貴浩監督(47)は「粘って戦えている」と強調した。次週はマツダスタジアムで5試合。本拠地で仕切り直す。

 興奮に包まれた敵地とは対照的に、カープナインは視線を落としながら三塁ベンチへと引き揚げていった。懸命に食らい付くも、最後は竜に振り切られてサヨナラ負け。名古屋の地で三つ並んだ黒星が窮状を物語った。新井監督は「栗林で負けたら、しょうがないと。ウチのクローザーなんでね」と3敗目を喫した右腕をかばった。

 九回。悔やまれたのは先頭・田中への四球。そこから暴投も絡んで1死三塁となり、細川にも四球を与えた。申告敬遠を挟み満塁としたが、板山に一、二塁間を破られてしまった。

 栗林は「本当、一人で野球をやっちゃったなというのがある。野手や他の投手が、つないでくれた。最後、自分が独り相撲のような投球をしてしまって申し訳ない」と悔しさを押し殺しながら振り返った。九回表まで1-1の接戦となったが、結果的に打線全体として停滞ムードを打破できないことも悔やまれた。

 相手先発・松葉に四回まで無安打。五回に堂林の犠飛で試合を振り出しに戻したが、六回以降は再び沈黙。この日は2番に中村奨、3番・二俣を起用して先発マスクの石原を5番に据えたが、3人の若鯉から快音は聞かれなかった。今3連戦は計11安打で連打はなく、適時打も生まれない。5日は高橋宏に完封勝利を献上し、6日も梅津に苦戦。3戦全て一度もリードを奪えず、負の連鎖に終止符を打てなかった。

 今週前半の阪神戦は1勝2敗で、トータルでは1勝5敗となった。新井監督は「タイガースもいい投手がどんどん来て、今回も1戦目が高橋君。そこら辺は対戦相手、投手との巡り合わせでタフな試合が続いていると思う。今週ちょっと負けが多かったけど、戦い自体はしっかり粘って戦えているんで。チーム全体でこれをいい経験にしてね」と努めて前を向いた。

 ロースコアの展開が続くだけに、何とか攻撃陣が活気づいて投手陣を援護する形に持ち込みたいところだ。

 その来週は巨人、ヤクルトを相手にマツダスタジアムで5試合が予定されている。中軸を担う小園は「チームを引っ張っていけるように、やっていくしかないかなと思います。3連敗しているので、マツダに帰って勝てるようにやりたい」と闘志を燃やした。今は我慢の時。今こそ一丸となって、9日の巨人戦で再出発の白星をつかみ取る。

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