広島・大瀬良 G戸郷とノーノーリレー「おもしろい」球宴監督選抜選手 鯉から堂々6人
プロ野球「マイナビオールスターゲーム2024」」(23日・エスコンフィールド、24日・神宮)の監督選抜選手が8日、発表された。ファン投票、選手間投票で選出がなかった広島からは6人が選出。5年ぶり3度目の出場となる大瀬良大地投手(33)は今季の躍進にもつながっている新しいスタイルでの好投を誓った。また巨人・戸郷との「ノーノーリレー」にも意欲を示した。
カメラのフラッシュを浴びる大瀬良の表情が誇らしく映った。監督推薦で2019年以来となる自身3度目の球宴出場が決定。「なかなか選んでもらえることもない。評価してもらったと捉えて、しっかり楽しみたいと思います」と笑みをこぼした。
今季は首位に立つチームのエースとして、申し分ない働きを見せている。ここまで13試合に登板し、4勝1敗、防御率0・94と安定感抜群。「シーズン中も、これまでよりは頑張れているのは間違いないと思いますし、ここまでは充実感もありながらやれている」と手応えを口にする。
6月7日・ロッテ戦(マツダ)では史上90人目のノーヒットノーランを達成。同じく5月24日・阪神戦(甲子園)で偉業を成し遂げ、選手間投票で球宴に出場する巨人・戸郷との「ノーノーリレー」にも「そういうタイミングで(継投)だったら、おもしろい」と意欲をのぞかせた。
前回出場の19年は直球勝負を挑んだ。最速154キロを計測するなど、2回2安打2失点。バッテリーを組んだ会沢との「打たれるまでは『真っすぐでいきます』って話をしながらやっていました」と当時のやりとりを思い返した。
そこから5年が経過。投球スタイルはがらりと変わった。「あの頃のスピードボールを投げられるかは分からない。いいカットボールが投げられたらいいと思います」。“力”で抑えるのではなく“技”で打者を翻弄(ほんろう)する新しいスタイルをマウンドで表現する。
年に1度のお祭り。特別な雰囲気も楽しみの一つだ。大瀬良とともに監督推薦で出場が決まった坂倉は「大瀬良、一芸準備みたいなのを絶対に書いておいてください」とにやり。右腕は「選手が笑顔でファンのみなさんの前でプレーするのは、このような場面しかない。楽しく野球をやっていた子供の頃のあの感覚みたいな、そういうのも感じたりできるので、特別だと思います」と胸を高鳴らせた。
チームからはファン投票、選手間投票で選出0だったが、監督推薦で6人が出場することが決まった。「相手の監督から見て、カープにいい選手がいっぱいいるんだなと、思っていいのかなと思います」と大瀬良。赤ヘル軍団が夢の舞台で主役に躍り出る。