期限ナシ!!広島・島内トコトン2軍で再調整へ 新井監督「みんながカバー」臨機応変で乗り切る!

 2軍に合流し、大野練習場で軽めの調整を行った島内(撮影・畠山賢大) 
 大野練習場で軽めの調整を行った島内(撮影・畠山賢大)
 4回表の降雨ノーゲーム後、ファンにあいさつしてベンチに戻る新井監督(撮影・市尻達拡)
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 「広島(降雨ノーゲーム)巨人」(10日、マツダスタジアム)

 広島の島内颯太郎投手(27)が10日、出場選手登録を抹消されて2軍に合流。苦しかった胸の内と再出発への道筋を明かした。この日行われた1軍の巨人戦は四回表無死で降雨ノーゲームとなり、阪神とDeNAが勝利したため4位に転落。厳しい状況の中、新井貴浩監督(47)は島内不在となった八回を臨機応変な起用で乗り切っていく方針を示した。

 敗戦の責任を背負い込んでから一夜明け、島内は午前9時には大野練習場で再出発を切っていた。2022年9月11日以来となるレギュラーシーズン中の出場選手登録抹消。「シンプルに自分の実力が足りなくて、今ここにいると思う」と現状を受け止めながら、「今ある課題の改善と、自分を見つめ直す期間にしたい」と気持ちを切り替えた。

 どこか重圧から解放されたようなすがすがしい表情のセットアッパーの姿があった。新井監督からは「リフレッシュしてこい」と言い渡されて、スタートした“充電期間”の初日。エアロバイクをこいで汗を流すと、治療を受けるなど、みっちりと時間を使ってコンディションの回復に努めた。

 今季は開幕からセットアッパーとして奮闘するも38試合で6勝6敗、防御率2・80。リーグ戦再開後は7戦中4戦で失点し、3敗を喫していた。「正直、しんどいところもあった」。託されているのは勝敗に直結するポジション。重圧があるのは百も承知だったが、「僕のせいで負ける試合が重なってくるにつれて、チームに対する申し訳なさがあった。なかなか明るい表情でいることは難しかった」と苦悩の日々を明かした。

 2軍再調整が決まった後には1軍の選手に「ファームに行ってきます」とあいさつをして回った。秋山からは「下で汗流してこい!」と背中を押され、菊池や松山からは「ゆっくりゆっくり」「お互い頑張ろう」と送り出された。先輩たちからの温かいに言葉に「自分の中で気持ちをリセットしていいのかなって思えたところがあった。僕にとってはまた頑張ろうと思える言葉だった」と前を向けた。

 新井監督は期限を設けずにじっくりと島内を調整させる方針を示した。不在となった“八回の男”については「みんながカバーしてくれると思っている。心配もしてないですし、やってくれると思う」と全幅の信頼。黒原、ハーン、塹江、森浦、矢崎ら、臨機応変な起用で戦いを進めていくつもりだ。

 その上で島内への期待も変わらずに持ち続けているだろう。「信じてもらっている以上、後半戦に向けて、結果を出すことだけを目標にしてやっていきたい」と右腕。不変の信頼に応えるべく、パワーアップして1軍の舞台へ戻る。

 ◆カープ4位転落 前日の試合を終え2位だった広島。この日はノーゲームとなったが3位・阪神、4位・DeNAが勝ったため、阪神が勝率・5263の2位、DeNAは同・5256の3位。同・521の広島は5月7日に5位、翌日勝利して3位となって以来のBクラスとなった。

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