黒田博樹氏 広島・新井監督には「恐縮しました」 2位ターンの監督手腕も称賛「皆さんが思っている以上」 殿堂表彰式
「マイナビオールスターゲーム2024・第1戦、全パ6-11全セ」(23日、エスコンフィールド)
広島の球団アドバイザーを務める黒田博樹氏(49)の野球殿堂入りの表彰式が球宴第1戦の試合前に行われた。盟友でもある広島・新井貴浩監督(47)から記念の花束を贈呈された黒田氏は、前半戦を2位で終えたチームと指揮官の手腕をたたえた。
思い出の地にレジェンドが戻ってきた。札幌ドームで行われた2016年の日本シリーズ第3戦での現役最終登板から8年。レジェンドとなって北の大地を再び踏みしめた黒田氏は「最後に日本シリーズで投げさせてもらったことは記憶に残っているので、すごく不思議。ここで表彰してもらえるのは縁を感じる」と感慨に浸った。
表彰式では新井監督から花束を受け取った。黒田氏が2歳年上で、投打の柱として長年カープを支えた。特別な間柄であることは誰もが知っているが、「新井監督から花束をいただいたので、恐縮しました。『よく頑張った』と言ってもらえたので」と真面目な顔で語った。
さらに新井監督の手腕も称賛。チームは2位で前半戦を終え、6年ぶりのリーグ優勝を射程に捉えている。「戦力的にも外国人が1人いなくなっている中で、みんなすごく頑張っている。強さは感じる」と黒田氏。その上で「監督が皆さんが思っている以上に考えながらオーダーを組んだり、選手起用しているというのは感じる」と奮闘する指揮官に寄り添う姿勢を見せた。
現在は球団アドバイザーとして新井カープを支える。シーズンの正念場に向けて、日米通算203勝の経験を後輩たちに還元していく。