広島・大瀬良 魂の熱投!勝ち星つかずも7回1失点 12球団唯一の防御率0点台の0・85「最低限という感じです」
「広島2-1DeNA」(1日、マツダスタジアム)
帽子を浅めにかぶり直し、仲間の好守をたたえながらマウンドを降りた。広島・大瀬良大地投手が7回7安打1失点の好投。白星は手にできなかった“エース”らしい投球で試合をつくり、チームを首位に導いた。
「良いボールもそうでないボールもあった。その中で最低限という感じです」
初回の2死満塁をしのぎ、三回まで順調に「0」を並べた。しかし、四回以降は、4イニング連続で先頭打者の出塁を許すなど、苦しい投球。「走者を出してからどうするかを考えていた。コース、高さを間違えずに攻めていけているのが良かった」と真骨頂の粘りの投球で六回の1点のみで切り抜けた。
今季、マツダスタジアムでは7試合に登板し、2勝0敗と無敗を継続。本拠地の歓声を力に変え好成績につなげている。
新井監督は走者を背負いながらも最少失点で抑えた右腕に対し、「きょうも良い投球だった」と絶賛。「マウンドで修正できるのは良い投手の証拠」とさすがの修正力に最敬礼だった。
前半戦の勢いそのままに、この日も粘り強い投球を見せ、防御率は0点台もキープ。汗でボールが滑る場面もあり、本領発揮とはいかないマウンドだったが、「ここからより対応できるように」とこの先の暑さとの戦いを見据え、頼もしく言い切った。白熱の首位争いが予想される後半戦も、ローテの中心に君臨し続ける。