アドゥワのプロ初完封を演出した広島・田中広輔の頭脳プレー 元審判員も「ルールを理解した、素晴らしいプレイ」と絶賛

 3安打完封勝利を挙げ、坂倉(右)と握手するアドゥワ(撮影・佐藤厚)
 プロ初完封勝利を挙げ、ウイニングボールを手にするアドゥワ(撮影・佐藤厚)
 プロ初完封勝利を挙げ、新井監督(右)から祝福されるアドゥワ(撮影・佐藤厚)
3枚

 「巨人0-5広島」(6日、東京ドーム)

 八回1死一塁。巨人・吉川のライナー性打球が一塁を襲うと、一塁走者の丸はライナー捕球を警戒して一塁に戻った。だが、打球はワンバウンドして広島・田中のミットに収まった。右足を伸ばせば一塁ベースに届く位置だったが、田中は慌てずにまず丸にタッチし、それから一塁ベースを踏んで併殺を完成させた。

 この場面、一塁の占有権は打者走者にある。ただ、田中が先に一塁ベースに触塁した場合、一塁走者の丸が二塁に進まなければならないという義務が消滅し、帰塁した丸に占有権が発生する。すなわち、田中が先に一塁ベースで打者走者を封殺した場合、丸にタッチしてもセーフとなり、併殺は完成していなかったというわけだ。

 元NPB審判員の坂井遼太郎氏は動画を添えて自身のX(旧ツイッター)を更新し、「広島の田中広輔選手がダブルプレイを取ったシーン。1塁走者にタッグした後、1塁ベースを踏んでるのでダブルプレイになりましたが、仮に1塁ベースを先に踏んだ場合は、ダブルプレイは取れませんでした!」とつづり、続けて「ルールを理解した、素晴らしいプレイです!」と絶賛した。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス