広島・森下 天敵大竹に投げ勝った完投9勝!854日ぶり鬼門の虎斬り 「知っていました。ずっと勝てていなかったので」

 「阪神1-5広島」(10日、京セラドーム大阪)

 854日ぶりの“虎退治”に広島・森下暢仁投手のポーカーフェースが崩れた。最後の打者・大山を併殺打に打ち取ると、会沢と笑顔でがっちり握手。5安打、7奪三振、1失点の熱投で最後までマウンドを守り続けた。

 「追加点を取ってもらって、最後まで投げられる機会をもらった。昨日も投手陣が粘り強く投げていたので、同じように勝てるんじゃないかなと思っていた」

 2点の援護点をもらった直後の二回。2死二、三塁から大竹に右前適時打を浴び、なおも2死満塁。迎えた中野の打席でギアを上げた。初球から今季最速の153キロを3連発。最後はチェンジアップで遊飛に打ち取り、「最少失点で抑えられてよかった」と序盤のポイントとなった場面を振り返った。

 三回以降はわずか1安打と阪神打線を寄せ付けない投球を披露。6月25日・ヤクルト戦でマダックス(100球未満での完封勝利)&猛打賞を記録して以来、今季2度目の完投勝利をマークし、「会沢さんのリードと息が合う。リズム良く投げられているのがうまくいっている」と女房役への感謝も忘れなかった。

 森下自身、阪神戦が鬼門になりつつあった。22年4月9日の対戦で白星を挙げて以降は10試合に登板し、6連敗。大竹との投げ合いは過去5度、いずれも敗戦投手になっていた。「知っていました。ずっと勝てていなかったので」と森下。連敗を止め、「ずっと当たる相手なので気にしていられない。いい準備をして投げられたらと思います」と前を向いた。

 試合前に2位・巨人が中日に勝利。「巨人が勝っているのは投げる前に分かっていたので、きょうは勝ちたいと思っていた」と有言実行の116球で、チームをカード勝ち越しに導いた。これで昨季に並ぶ9勝目をゲット。安定感抜群のパフォーマンスを継続する背番号18が夏場の戦いで、さらなる輝きを放つ。

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