広島・矢野 猛打ショー今季8度目 亜大先輩・高橋からも初対戦で恩返し打「打てて良かった」

 7回、右前打を放つ矢野(撮影・飯室逸平)
 3回、高橋(手前)から左前打を放つ矢野
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 「阪神4-0広島」(11日、京セラドーム大阪)

 ようやく訪れた機会で結果を残した。広島・矢野雅哉内野手が高橋から放った安打を含む、今季8度目の猛打賞をマーク。3試合連続の複数安打とし、好調ぶりを示した。

 「これでいこうと決めて打席に入れている。そこが結果につながっているのかなと思います」

 三回の先頭で、今季初登板の高橋と対峙(たいじ)。カウント1-2から5球目の直球を、しぶとく三遊間を破る左前打としプロ初対戦で初安打。初回にリードを奪われる劣勢の中、チームに勇気を与える一打だった。

 高橋は亜大の3学年先輩。1年時には、バックを守った経験もある。20年のドラフトでカープから6位で指名を受けた際には、プロで対戦したい選手に高橋を挙げていた。あれから4年-。ようやく迎えた待望の初対戦だった。「大学の時にずっと後ろを守っていた。初めての対戦だったので打ててよかった」。試合には敗れたが、高橋との対戦を振り返る表情はやわらかかった。

 七回先頭では桐敷から右前打、九回2死では岩崎から右前打を放ち、猛打賞を達成。「ああいう投手から打たないと、大事なところで代えられてしまう。いい結果が出てよかった」。異なる左腕からの安打は、フル出場を目指す矢野にとって大きなアピールとなった。

 3位・阪神との3連戦は13打数8安打、打率・615と打ちまくり、勝ち越しに貢献した。12日からは本拠地に戻り、DeNAとの3連戦。「投手は頑張っている。守備からリズムをつくっていきたい」。8月戦線はここまで7勝2敗1分と波に乗りつつある。小休止を挟むも、変わらぬ勢いをキープし、首位の座を守り続ける。

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