広島 菊池が逆転サヨナラ3ラン!「感無量です」新井監督と歓喜の抱擁 平和願うピースナイターで劇的勝利「特別な日に」
「広島4-3DeNA」(14日、マツダスタジアム)
広島がサヨナラ勝ちで連敗を阻止。菊池涼介内野手が自身2本目となるサヨナラ本塁打を放ち、首位の座をガッチリキープした。
2点を追う九回だ。小園が左翼線二塁打を放ち、坂倉が四球を選んだ。中村奨は左飛に倒れたが、菊池が左翼席へ逆転サヨナラ3ランを放った。
打った瞬間にいったとわかる打球は、大歓声とともに左翼ポール際へ飛び込んでいった。他の選手と一緒に新井監督もホーム付近で出迎え、最後は菊池とがっちり抱き合った。
お立ち台では「感無量です」と語り「うまくバットに当たってくれればいいなと思って打席に入ってました。うまく乗せられたかなという感覚はあったんですが、入ってくれてよかったです」。この日は平和を願い、ピースナイターとして実施され「特別な日にこういう形で終われてよかったです」と菊池。「平和を噛みしめながら。僕の思いだけでなく、みなさんの思いも乗ったんじゃないかなと思います」と穏やかな笑みを浮かべた。
打線は2度目の対戦となったジャクソンに苦戦。1点ビハインドの二回に相手の失策で追いつくも、その後は力のある直球を軸に六回まで1得点にねじ伏せられた。4月16日の初対戦では3回途中8失点でKOした右腕に封じ込まれた。
先発の床田は5回8安打3失点で降板。初回1死満塁から牧に左前適時打を浴び、先制点を献上。同点の四回には投手のジャクソンに適時打を浴びるなど、2点を失った。開幕から続いていたクオリティースタート(6回以上自責3以下)は「18」でストップ。昨季の自己最多に並ぶ11勝目を手にすることはできなかった。
それでも勝ちきったカープ。負ければ巨人にゲーム差なしと迫られるところだったが、大きな1勝となった。