広島・坂倉 神宮の鬼が堅首だ!セ球場でトップの打率・368 「余計に打てるようにしたい」 残り41試合、巨人と1差

 神宮の鬼に堅首は任せろ!広島・坂倉将吾捕手(26)が15日、17日からのヤクルト2連戦(神宮)での躍動を誓った。同球場では今季セ・リーグの球場別でトップの打率・368をマーク。ここぞの場面での一打にも期待がかかる。16日の試合は台風接近のため中止も、後半戦絶好調の背番号31が、チームをけん引していく。

 好調なバットで首位に立つチームをさらに押し上げていく。勝負の8月戦線も折り返し地点。激しさを増していく戦いを、坂倉がけん引する。

 「ここから先は全部が大事な試合になってくる。一戦一戦、勝ちを目指してやっていきたい」

 16日は台風7号の接近のため、試合は中止。17日から神宮球場でヤクルトとの2連戦が行われる。坂倉にとっては敵地ながら抜群の相性を誇る舞台だ。今季、同球場ではセ・リーグの球場別でトップの打率・368をマーク。昨季も打率・394としており“神宮の鬼”ぶりが際立つ。

 前回対戦、7月26日からの同3連戦(神宮)では大暴れ。3戦で計11打数7安打、打率・636、1本塁打と手がつけられなかった。しかし、チームは初戦に勝利するも、その後は連敗を喫して負け越し。「最低は勝ち越しを目指していく」と下位に沈むチームから確実に白星を積み重ねていきたい。

 前半戦は打率・203と苦しむも、球宴明けの18試合で無安打だった試合はわずか3試合。8月9日・阪神戦(京セラ)ではプロ入り後初の1試合5安打を放つなど、後半戦は68打数27安打、打率・397、3本塁打と打ちまくっている。シーズン打率も・251まで上昇。「(打率は)上げられるところまで上げたい。それがチームのためになるなら、余計に打てるようにしたい」と意気込む。

 追い求めるのは数字だけではない。「数字と勝負するわけではない。大事な場面で一本ってのは思っています」。5、6番での出場が多い坂倉。走者がたまったここぞの場面で一打を放てば、勝利の確率は一層高まる。

 新井監督も「前半戦は彼のキャリアの中で一番苦しんだと思うが、それがあっての後半戦。本来のバッティングに戻っている。元々これくらい打てる打者」と好調ぶりを評価。指揮官の期待に応える快打で打線を活気づけていく。

 チームは8月、9勝3敗1分けと勝負強い戦いで首位を守り続けている。シーズンは残り41試合で2位・巨人とは1ゲーム差。6年ぶりの頂点へ向けた戦いはいよいよ終盤戦に突入する。「(得点圏で)回ってきたら仕事をするだけかなと思います」と坂倉。猛打を“サク”裂させ、勝利へ導いていく。

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