広島・森下 2年ぶり2桁10勝!G戦連勝止まらない 5回3失点「自分の仕事はできなかった」反省も

 2年ぶりに10勝目を挙げた森下(撮影・金田祐二)
 5回3失点と粘投した森下
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 「巨人3-8広島」(20日、東京ドーム)

 勝利後のハイタッチの列に加わった広島・森下暢仁投手に笑顔はなかった。「今日は本当に自分の仕事はできなかった」。並べたのは反省の言葉ばかりだった。5回8安打3失点。今季自己最短タイでマウンドを降りたが、2年ぶりの10勝目を手にした。これまで少ない援護で投げ抜いてきた右腕が、この日は野手陣に助けられた。

 初回から逆球が多く、制球に苦しんだ。2-0の二回には岡本和に左翼席へソロを被弾。柵越えが出やすいドーム球場だけに、「一発は仕方ないという思いでやっていた」というが、リードが6点に広がった直後の四回にも浅野の適時三塁打などで2失点。「粘り強く投げることができなかった」と勝利投手には似つかわしくないコメントを残した。

 ただ、この日は打線からの豊富な援護があった。初回に2点をもらうと、四回には自らのバスター内野安打も絡んで、5得点を挙げることに成功。「なかなかうまくいかない中でバッター陣が打ってくれた。今回は勝たせてもらえて良かったなという感じ」と野手陣に最敬礼した。

 これで21年10月10日から続く自身の巨人戦での連勝も8に伸びた。「もっともっと大事な試合が増えてくると思う。そこで良い仕事ができれば」。満足できない投球の中でも前を向けるのは勝利をつかむことができたからこそ。背番号18にはまだまだ大きな仕事が待っている。

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