広島・新井監督 阪神・高橋に脱帽も「いい戦いできている」 完敗も2位巨人敗れて2差変わらず

 「広島1-3阪神」(23日、マツダスタジアム)

 広島は終盤の粘りも及ばず、阪神に惜敗。2度目の対戦となった相手先発・高橋に七回途中1失点に抑え込まれた。前回11日に続き、白星を献上し、新井貴浩監督(47)は「相手を褒めるしかない」と完敗を認めた。4年ぶりにマツダスタジアムでの阪神戦負け越しが決まったが、2位・巨人が敗れたためゲーム差は2をキープ。最短での優勝マジック点灯は25日。切り替えて次戦に臨む。

 土壇場の最終回に、スタンドが熱気を帯びた。2点を追う九回。2死から坂倉が中前に運び、菊池が左翼線への二塁打で相手の抑え・岩崎を攻めた。二、三塁で打席には22日・巨人戦で決勝打を放った矢野。反撃の機運が高まったが、左飛に倒れてゲームセットを迎えた。カード初戦を落としたが、新井監督は「いい戦いはできていると思います」と終盤の粘りをプラスに捉えた。

 相手先発・高橋を打ち崩せず、試合の主導権を握られた。先制された直後の初回は2死二塁の好機で末包が空振り三振。二回から五回までは敵失による走者1人しか出せず、重苦しい展開が続いた。三回2死一塁では今季初めて2番に入った堂林が高め147キロ直球にバットが空を切り、四回1死では末包が再び内角高めの148キロストレートに空振り三振。攻略の糸口をつかめないままイニングだけが進んだ。

 高橋とは11日以来の顔合わせ。同戦では5回4安打無失点で白星を献上していた。前回の高橋は変化球の割合が多かったが、この日は威力ある直球に各打者が押し込まれるシーンが目立った。

 指揮官は「前回よりも、さらに良かったと思います。コントロールが良かったと思うので、『なかなかこれは厳しいな』と思って見ていたんですけどね。相手を褒めるしかない、そんなピッチングでした」と脱帽するしかなかった。

 今後も対戦が見込まれる好投手。朝山打撃コーチは「甘い球を打とうとしても今日のピッチングされたら、なかなか難しいところがある。また対策を立ててやっていきたい」と語った。七回は連打と敵失で無死満塁の絶好機を迎え、高橋を降板させた。ここで2番手・石井から菊池が左犠飛。もう少しで本塁打というフェンスギリギリの飛球で1点を返した。しかし、後続が倒れて一気呵成(かせい)の逆転劇はならなかった。

 先発・玉村は佐藤輝に2本の長打で2打点を許すなどしたが、6回3失点。投手も攻撃陣も粘った一戦だったが、阪神に振り切られた。ただ、2位・巨人も中日に敗れたため、ゲーム差は2をキープ。最短で25日にも初めて優勝マジックが点灯する。今月まだ連敗のないチームが仕切り直して再び上昇気流に乗る。

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