元中日監督の落合博満氏が２６日、自身のＹｏｕＴｕｂｅチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」に新規投稿。現在、セ・リーグ首位の広島を率いる新井貴浩監督について「（選手時代とは）まったく違うと思う」と断言した。

　その真意について「自分で数字を残すのと、チームとして数字を残すっていうのは別物だから。監督は監督なりに自分ところのチームを見て。選手にはこういう野球をやるんだというのは伝えてるんだろうけどね。それが漏れてくるということはあんまりない」と分析した。

　広島の首位快走について「去年、あの戦力で２位になって『これはできすぎなんだろうな』と思ったのが、今年、それに輪をかけて粘っこい野球をやってる。点数をやらないのが一番だろうと思う」と落合氏。リーグNo.１の防御率を誇るチーム状況を踏まえた上で「守って粘っこく勝つ野球。ある意味、点数をとってくれればもうけもんだと。バッター陣は泥くさく１点取って、ピッチャーを助けてあげようと。そして最後まであきらめない」とここまでの戦いぶりを評価した。

　巨人、阪神との三つ巴の争いについては「まだまだわからない」と分析した落合氏。阿部監督は「よくやってる方じゃないのかな」と評し、「守りを中心とした野球をやらなきゃいけないのは確か。いかにして１点勝負に持ち込んで勝つか。けが人を出さないことが重要になってくる」と語った。

　阪神については「まだまだあきらめるような数字じゃない。ただ村上ですよ。村上に勝ち星がついてくるようにならないと。去年の先発してたピッチャーが軒並みよくないんでね。村上にしても、大竹にしても、伊藤にしても。青柳しかり。彼らが頑張ってくれないと、阪神の浮上の芽は出てこないと思う」と語った。