広島・坂倉“鬼門”打ち破った技あり2点打「攻めるところは攻めていきたい」大暴れ猛打ショー

  4回、中前2点適時打を放った坂倉はベンチにアピール(撮影・市尻達拡)
 4回、中前2点タイムリーを放った坂倉
 8回、山本のスクイズでの生還を阻止した坂倉(撮影・市尻達拡)
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 「中日1-2広島」(28日、バンテリンドーム)

 重苦しい雰囲気を広島・坂倉将吾捕手が一振りで振り払った。人さし指を突き上げ、喜びを表現。誇らしげな表情で、鯉党からの大歓声を背に浴びた。

 「ちょっと詰まってたんですけど、いいところに落ちてくれてよかったです」

 1点ビハインドの四回だ。秋山、中村奨の連打などで、2死二、三塁とし、小笠原と対峙(たいじ)した。カウント1-2からの4球目。内角の146キロ直球にうまく反応した。詰まりながらも中前に落とし、逆転の2点適時打を放った。

 直前に末包の打球を岡林が好守し、得点を阻まれていたが「末(包)さんの打席を全然見ていなくて、気づいたらアウトになっていた。なにやってんだと思いながら」と冗談交じりに振り返った坂倉。嫌な流れを察することなく打席を迎えたことが功を奏した。

 相手左腕に対して、二回には143キロ直球を右前へ。六回にも投手強襲の内野安打を放ち、8月18日・ヤクルト戦(神宮)以来、今季6度目の猛打賞をマーク。「いろいろな球種や緩急もある。打てる球を打つ感じで待っていた」と甘い球を逃さずに捉え続けた。

 逆転負けを喫した27日の試合後、新井監督は「攻めていけ」と選手たちの背中を押した。「消極的になって負ける方が後悔する。攻めるところは攻めていきたい」と先を見据えた坂倉。6年ぶりのリーグ制覇へ、一歩も引くつもりはない。背番号31がチームの先頭に立つ。

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