広島・新井監督 Vへ制限解除令「いっちょ頑張るか」 劣勢でも島内、栗林投入 残り28戦は投手陣フル稼働

 広島・新井貴浩監督(47)が2日、残り28試合でラストスパートをかける方針を示した。勝ちパターンの島内、栗林を僅差のビハインドで投入することを示唆。島内の3連投解禁や、大瀬良を今季初めて中5日で先発させるなどリミッターも解除する。12球団トップの防御率2・24を誇る投手陣をフル稼働させ、18年以来のリーグVへ突き進む。

 6年ぶりの覇権奪回に向け、勝負どころでの出し惜しみはしない。2位・巨人と0・5ゲーム差で首位。3日からは敵地・横浜でDeNA、週末は本拠地で中日と3連戦が控える。新井監督は投手陣の起用について「臨機応変にやりたい。無理やりではなく状況を見ながら。残り試合も少なくなってきたので『いっちょ頑張るか』という感じ」とリミッター解除させる考えを明かした。

 残り28試合となり、優勝争いはヤマ場に突入。「ウチにはいいピッチャーがブルペンにたくさんいる」と、自慢の救援陣を積極的につぎ込む考えだ。その1つが今季はまだ行っていないビハインドの展開での栗林、島内の投入だ。

 1、2点差を追いかけつつ、失点を防いで反撃の機運を高める場面が想定される。「そういう状況も、出てくるかもしれない。『こうだ』とは言えないけど、ビハインドでいってもらうかもしれないし」と新井監督。相手の打順や対戦チーム、残り試合数や翌日が移動日のケースも踏まえ、最善策を打っていく。

 島内は「ビハインドの状況での登板も、予想できている。どんな状況でもいけるように準備したい」と意気込みを口にした。昨季は9月1日から登板した3試合連続で失点を重ねた苦い経験も踏まえ、「去年は失点を重ねたりして、チームに迷惑をかけることが多かった。ここからチームに貢献できるように準備していきたい」と誓った。

 今季は基本的に中継ぎ陣の3連投を回避して投手陣を運用してきた。ここまで3連投は栗林が一度だけで塹江と黒原が2度。前半戦は9人の救援投手を1軍に登録し、日替わりで1人をベンチ外にする時期も設けた。2日時点でチーム防御率は12球団トップの2・24。状態維持と疲労軽減に努めてきたからこそ、9月のラストスパートが可能になる。

 先発陣では、8月31日・ヤクルト戦で6勝目を挙げた大瀬良を今季初の中5日で6日・中日戦に先発させる。昨オフに右肘の手術を受け、今季はここまで負担のない間隔で腕を振ってきたエースも粉骨砕身の姿勢で勝利に貢献していく。

 「ピッチャーもみんな元気だし、みんなギラギラしている」と頼もしげな表情を浮かべた新井監督。屈指の投手力で、最後の追い込みをかける。

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