広島・床田 自己最多12勝目逃すも粘投6回2失点 揺るがぬ抜群の安定感 今季21度目QS

 DeNA打線相手に好投する床田(撮影・佐々木彰尚)
 6回、オースティンに適時打を浴びた床田(撮影・佐々木彰尚)
 6回、厳しい表情を見せる床田(撮影・佐々木彰尚)
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 「DeNA4-3広島」(5日、横浜スタジアム)

 最後のもう一踏ん張りができなかった。打球が三遊間を抜けていくのを確認し、広島・床田寛樹投手の表情がゆがむ。自己最多を更新する12勝目を目指し、懸命に腕を振ったが白星には届かなかった。

 「ボールでもよかった。甘くはなかったんですけど、うまく打たれた感じですね」

 悔やまれるのは1点ビハインドの六回だ。先頭の梶原に一塁線を破られる二塁打を浴び、蝦名は犠打。続く佐野から空振り三振を奪い、2死三塁でオースティンを迎えた。カウント2-1からの4球目。「逃げていたらこの先の大事な時に勝負できなくなる」と強気に内角を攻めたが、わずかに甘く入った142キロのカットボールを左前に運ばれ、追加点を献上。6回4安打2失点でマウンドを降りた。

 88球での降板となったが、抜群の安定感は揺るがなかった。2夜連続で先発の森下、アドゥワが序盤に大量失点し、チームは2連敗中。二回にチームとして3試合連続となる先制点を奪われるも「ある程度試合はつくれるだろうと思って投げてました」と切り替え、今季22試合目の登板で21度目のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成した。

 8月は1勝にとどまり、9月での巻き返しを狙う。「とりあえずチームが勝てればいい。頑張って試合をつくっていければいいかなと思います」。左腕が白星を重ねれば、自然と頂点が近づいていく。

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