広島・九里 34度超えマツダデーゲームで竜にリベンジ! 吠えた7勝「1球1球、魂を込めて投げていきたい」
「広島2-1中日」(7日、マツダスタジアム)
灼熱(しゃくねつ)のマウンドで広島・九里亜蓮投手の闘志が燃え盛った。投げる度あげた雄たけびは声援を突き抜け、スタンドにまでとどろく。「『代わるぞ』と言われるまでは、思い切って腕振って投げていこうと思って初回の1球目を投げた」。6回2/3を5安打1失点、気迫全開の熱投で7勝目をつかみ、チームの連敗に終止符を打った。
果敢に攻めた。石原とバッテリーを組み、序盤から内角に投げ込んで押していく。0-0の四回2死三塁のピンチでは相手主砲・細川に対して内角へフォークを4連投して空振り三振を奪取。マウンドで大きく吠(ほ)え、その裏の攻撃で生まれた坂倉の先制弾を呼び込んだ。
暑さも苦にしなかった。この日から本拠地でのデーゲームが再開。試合開始時刻の14時の段階で広島市の気温は34・1度に到達していた。「暑いのは暑いかもしれないけど、僕自身はそんなに変わらずという感じで。最近ナイターも暑かったんで」。夏場でも体重が逆に増えてしまうという、バテ知らずの大食漢。イニングを完結させ、ドシッドシッとベンチへと歩を進める背中には貫禄と気迫がにじみ出た。
8月29日の前回登板で黒星を喫していた中日相手にリベンジすることにも成功。お立ち台では「試合数も少なくなってきたし、1球1球、魂を込めて投げていきたい」と熱の込もった言葉をファンへ届けた。火花散る優勝戦線、熱き右腕がけん引していく。