新井カープ優勝にエール 小園に登場曲 監督とも縁あるHIPPY「それ行けカープ」リレー映像に参加が夢

 「君に捧げる応援歌」がTikTokなどで大バズリして人気急上昇中のシンガー・ソングライターのHIPPY(44)が、リーグ優勝争いを演じる広島に“応援歌”ならぬエールを送った。

 広島出身で大学時代には旧広島市民球場でボールボーイのアルバイトもしていた。「カープの血が流れているし、愛しまくっています。優勝してもらいたい」。カープ愛を強調、混セを抜け出し6年ぶりのリーグ優勝を強く願った。

 シーズン前には小園海斗内野手の登場曲「AMAZING LIFE」を同じ広島出身のTEEとコラボしてリリースした。「リモートで話をして、こんな曲にしてほしいとかこんな歌詞を入れてほしいとかやりとりをしました」と小園の希望を採り入れ、曲を作り上げた。

 共通の知人を介して食事をしたこともある。「若いのにすごく落ち着いていて、年上かっていうぐらいしっかりしている。礼儀も正しく応援させてもらいたいって思える人。優勝に突っ走ってほしい」とエールを送った。

 新井貴浩監督とも深い関係がある。「自分が作らせてもらった被爆伝承のビデオにも参加してもらったり、今年の8・6に僕の楽曲を新井監督があげてくださったりとかご縁もある」。8月6日に新井監督がインスタグラムに原爆ドームを見つめる後ろ姿の写真をアップしたが、音楽はHIPPYの「日々のハーモニー」だった。

 音楽活動が広がるにつれ、カープ関係者以外との交流の輪が広がっている。昨年からDeNA・牧秀悟内野手に登場曲を提供。ボールボーイ時代に知り合った日本ハム・新庄剛志監督とも交流があり、昨年は試合後にエスコンフィールドで歌を披露したこともある。6月4日・日本ハム戦(マツダ)で2年連続の国歌斉唱も新庄監督が一役買ったとも言われている。

 カープのみにとどまらず幅広い活動をするHIPPYに大きな夢がある。球団が毎年企画する「それ行けカープ 著名カープファンリレー映像」に出演することだ。「それに出るのが僕の夢なんですけど、外で頑張りすぎなんですかね」と苦笑いを浮かべた。

 広島の高校生と作り上げた新曲「ぼくらのスタートライン」は2025年に中国地区で開催されるインターハイの応援ソングとなった。広島で生まれ広島で育ちカープ愛はだれにも負けない。ただ、カープ一筋とはいかない音楽活動が、夢の実現に大きな障害になっている可能性もある。

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