失速の広島 勝負の9月に弱点浮き彫りに 評論家「カギは先発陣。粘り合いに持っていけるか」

 プロ野球は優勝争いが佳境を迎えている。セ・リーグでは10日、首位・巨人が2位・広島とのカード初戦で快勝。ゲーム差を2に広げた。

 デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「巨人にとって、初戦を取ったのはかなり大きい。直接対決残り5試合、全て敵地で広島有利とみられる状況だったが、先に1勝できたことは精神的にものすごく楽になると思う」と語った。

 打線は2番に入った坂本が森下から初回に先制ソロを放ち、主導権を握った。天王山初戦を託されたエース菅野も5回1安打無失点とほぼ完璧な投球。中4日での次回登板も見据えて57球で交代となった。投打でベテランがけん引し、大きな1勝を手にした。

 一方、広島は9月に入り2勝6敗と失速ムードが漂う。関本氏は「打線だよな。いよいよ優勝を意識する戦いになり、雰囲気が重い。先手を奪われると、反発力がない。流れを変えられるような一発を打てる打者も少なく、やっぱりこの時期にきてあらためて外国人打者不在というのが痛い」と指摘する。

 菅野との初戦は5回で57球。関本氏は「菅野の投げミスがなかったとはいえ、カープも淡泊だったな。追い込まれてからのフォークが怖いのか、全員が異常なほどの早打ちで結果的には全て裏目。逆にこの打線でここまでよくやってきたなと思ってしまうほど、苦しい状態だな」と語った。

 6年ぶり優勝を狙うカープは再浮上できるのか。「やっぱりこういう時こそベテランが頼りになる。今日グリフィンが相手になればやはり菊池、堂林の右打者がポイントで、勝負どころで一本出せるか。カギは先発陣。9月の負け試合は全て先手を奪われ、チームが重くなってしまっている。今季、安定していた先発陣が粘り合いに持っていけるかだろうな」と関本氏。巨人、広島、阪神が追う展開の優勝争いに注目が集まる。

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