広島・床田 悪送球から悪夢の3失点「申し訳ないです」 2カ月ぶりの黒星に「試合つくった、では済まされない」

 「広島0-5巨人」(12日、マツダスタジアム)

 広島は天王山3連戦で首位・巨人に完膚なきまでにたたきのめされた。早くも9月2度目の4連敗。ゲーム差は今季最大タイ4。床田寛樹投手は5回4安打3失点で降板し、今季自己最少76球で6敗目を喫した。

 一つのミスが試合の明暗を分けた。9月戦線の悪い流れを、チーム最多11勝をマークしている床田でも止められなかった。今季最短タイとなる5回4安打3失点(自責1)で降板し、6敗目。普段は勝敗に関係なくハキハキと報道陣の質問に答える左腕も、声に元気がなかった。

 「僕のエラーから始まって、それで試合が決まってしまった。申し訳ないです」

 両軍無得点で迎えた三回だ。先頭の浅野に左翼への二塁打を浴びると、続く門脇のバントを自ら処理。三塁送球を試みるも、小園が三塁ベースに戻り切れていないことを確認し、慌てて一塁へ。これが悪送球となり、二走が生還した。「僕がその前に(三塁線付近は)全部行くと言っていなかった」と連係ミスを反省した。

 その後も、2死三塁から坂本に二塁へ適時内野安打を許し、岡本和には中前適時打を浴びて、この回3失点。「何とか1点で抑えられれば、流れも変えられたが、そのままズルズルといってしまった」と唇をかんだ。

 4連勝中だった左腕にとって、7月5日・中日戦以来、約2カ月ぶりの黒星を首位攻防戦で喫した。「この時期になったら、試合をつくったけど負けました、では済まされない。内容は正直何でもいい。(チームが)勝てればなんでもいいかなと思います」。もう負けられない。この悔しさを糧に、再びエンジンをかけていく。

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