広島 ドラフト1位の常広が5回1失点でプロ初勝利の権利 強力DeNA打線を相手に粘りの投球 打線も大量援護

 先発し、力投する常広(撮影・市尻達拡)
 先発し、力投する常広羽也斗(撮影・市尻達拡)
 先発し力投する常広(撮影・市尻達拡)
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 「広島-DeNA」(15日、マツダスタジアム)

 広島のドラフト1位・常広羽也斗投手がプロ初登板初先発に臨み、粘りの投球で5回を1失点に抑えて初勝利の権利を手にした。

 チームが6連敗中という厳しい状況の中、先発を託されたドラ1ルーキー。落ち着き払ったマウンドさばきで梶原を空振り三振、牧を左飛に仕留めて2死を奪った。

 しかし佐野に中前打を浴びて、続くオースティンの高く弾んだ遊ゴロを矢野が痛恨の後逸。記録はショートへの二塁打となり、二、三塁とピンチを広げてしまった。それでも宮崎に対してカウント負けすることなく、丁寧にボールを散りばめ、最後は137キロの変化球で見逃し三振に仕留めてピンチを脱した。

 二回以降は落ち着いてアウトを重ね、三回は無死二、三塁のピンチを招くも、菊池の好守もあり最少失点で切り抜けた。初回に153キロを計測した力強いストレートを軸に、鋭く低めに落ちるスプリット、さらに緩急をつけるために効果的な緩いカーブを織り交ぜ、強力なDeNA打線をほんろうした。

 プロ初登板とは思えない堂々としたマウンドさばき。打線も常広の投球に奮起し、初回に小園の2点二塁打など打者9人の猛攻で一挙4得点とバックアップした。三回には矢野の押し出し四球、四回には小園、矢野の連続適時打で2点を追加して突き放した。

 五回は2死満塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜けた常広。直後の打席で代打を送られて降板となったが、球団の新人がプロ初登板初勝利となれば2017年4月7日・ヤクルト戦(マツダ)の矢崎拓也以来で、13人目となる。

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