広島 新井監督が秋山の死球で激高 DeNAベンチに向かって「出てこい!」両軍選手入り乱れ一触即発に 審判員から警告「互いに真剣勝負を」
「広島10-2DeNA」(15日、マツダスタジアム)
七回に乱闘騒ぎが起こった。温厚な広島・新井貴浩監督が激怒してベンチを飛び出すなど、球場はものものしい雰囲気となった。
場面は10-2の8点リードで迎えた七回、先頭の秋山が伊勢から右膝付近に死球をうけた。その後、新井監督が三塁ベンチを指さし「出てこい!」と激高した。DeNAベンチから何かしらの声があったとみられ、三浦監督らもベンチから飛び出し、選手たちも続いた。
バックネット付近では新井監督と助っ人のウイックが激しく言い争う状況に。その2人を両軍の選手&首脳陣、そして審判員が止めに入った。
ほどなくして両チームは落ち着きを取り戻したが、責任審判の吉本審判員が「両チームに警告を発します」と場内マイクでアナウンスした。五回には広島の先発・常広が山本に死球を与え、山本は負傷交代していた。遺恨の残る形となった。
試合は広島が大勝し連敗を6で止めた。ドラフト1位の常広がプロ初登板初先発で初勝利をあげ、負の連鎖にくさびを打った。試合中に激高していた新井監督は笑顔でドラ1右腕と記念撮影。普段の表情に戻っていた。
試合後、指揮官は「まあまあまあ。お互いに真剣勝負をやっているので、それも野球の一部だと思います」と語っていた。
一方でDeNAの三浦監督は乱闘騒ぎについて「戦ってますからね」とひと言だけはなした。