プロ初登板初先発で初勝利の広島・常広 剛速球の原点とは? 父・竜也さんが分析

 「広島10-2DeNA」(15日、マツダスタジアム)

 広島のドラフト1位・常広羽也斗投手(22)が、プロ初登板初先発で初勝利を手にした。最速153キロの直球とフォークを軸に、5回7安打1失点の好投。新人での初登板初勝利は、17年の矢崎拓也以来で、13人目の記録となった。

 常広家の長男として産声を上げ、『羽也斗』と名付けられた。由来は「いろんな世界に恐れず飛んでいってほしいという意味で『羽』。私の名前から『也』。宇宙や星という意味合いを持つ『斗』。広い世界に羽ばたいてもらいたいという願いを込めました」と父・竜也さん。弟と2人の妹には「慕われている良いお兄ちゃんだったと思います」と当時を振り返る。

 幼少期はピアノ、英会話、学習塾などさまざまなジャンルに挑戦。その中で、野球を始めたのは小学3年生の時だった。しばらくして指導者の提案で投手に転向。「野球はチームスポーツのようで、投手だけを見ると打者と1対1の勝負。自分と向き合いやすいポジションだと思うので、本人の性格的にも合っていたのかな」と、そこから野球にのめりこんでいった。

 細身の体からは信じられない剛速球を投げ込む。その原点は“縄跳び”にあるのではと、父は分析する。「小学校の時に体育の授業でやり始めてから、家に帰ってきてもやってましたね。大学に行ってからも『五重跳びできた!』と連絡がありました」。縄跳びで培った体のバネが右腕の武器になっている。

 18日に23歳の誕生日を迎える。観戦に訪れた両親の前で手にしたプロ初星。これ以上ない、最高の親孝行となった。(デイリースポーツ広島担当・高橋涼太朗)

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