広島・坂倉 好調キープ3戦連続マルチ 大敗の初回に確信同点弾「前向いて頑張りたい」

 6回、左前打を放ち、一塁へ向かう坂倉(撮影・市尻達拡)
 1回、坂倉は右越えソロを放ち、赤松コーチとタッチする(撮影・市尻達拡)
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 「広島2-11DeNA」(16日、マツダスタジアム)

 完敗の広島は、初回に坂倉将吾捕手が11号ソロを放ち一時同点に追いついた。

 見せ場の少なかった一戦で、本拠地がこの日一番の盛り上がりを見せた。打った瞬間の“確信弾”。手に残った感触を確かめながら、坂倉はゆっくりと走り出した。大敗の中で唯一といっていい希望の光。「よかったと思います」。表情を崩さず、言葉を絞り出した。

 初回に1点を先制された直後の攻撃。1死で打席を迎えた。2球で追い込まれるも、東の失投を逃さなかった。高めの143キロ直球を振り抜くと、打球は右翼席へ一直線。「真っすぐに反応できた」。8試合ぶりの今季11号。納得の一発で試合を振り出しに戻した。

 9月14日・阪神戦(甲子園)から2番に座ると、その日から3試合連続でマルチ安打をマーク。「打順はあまり関係ない。(打順の)巡りが違うだけで、得点圏で回ってきたらかえさないといけない。そこは変わりなくいけてると思います」。投打がかみ合わない試合が続く中で、場面を問わず気を吐き続けている。

 18日からは神宮でヤクルトと2連戦を戦う。同球場では今季27打数11安打、打率・407、2本塁打、6打点の好相性を誇る。9月に入り、14試合中12試合で3得点以下と得点力不足に悩む打線。坂倉にかかる期待はますます大きくなる。「残り試合も少ないので、1試合1試合前向いて頑張りたいと思います」。残り15試合。好調を維持する背番号31のバットが、再浮上へのカギを握っている。

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