【安仁屋宗八氏の眼】先発陣は試合前もっと球数を投げた上でマウンドに上がるとか、工夫が必要

 2回、東の送りバント後、腰を折った森下(撮影・市尻達拡)
 7回、オースティンの打球を小園が失策し、打球は矢野の横を抜けて行く(撮影・市尻達拡)
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 「広島2-11DeNA」(16日、マツダスタジアム)

 広島が2桁失点で完敗。先発の森下暢仁投手が誤算だった。5回8安打で今季ワースト6失点、自身4連敗となり今季8敗目。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は、試合前の調整に「工夫が必要かも」と指摘、また小園海斗内野手の守備連係に苦言を呈した。

  ◇  ◇

 森下は立ち上がりに牧に一発を食らったね。森下が今年のDeNA戦で浴びたホームランの2本は両方とも牧。調子は悪くなかったのに、相性が良くないのか、あれで調子を狂わされた部分があったと思う。最近の先発陣はみんな前半戦で失点している。一方でその後のイニングは立ち直っていることが多い。試合前のブルペンでもっと球数を投げた上でマウンドに上がるとか、工夫が必要かもしれない。

 気になることもあって、二回無死一、二塁で東の犠打を森下が捕球して三塁へ投げようとしたけど、三塁手の小園もゴロを捕球しようと前に出てきていてベースに入れず、犠打を成功させてしまった場面があった。

 小園は12日の巨人戦でも床田が投手の時に同じようなことがあった。小園は今年からサードをやっていて迷いもあるだろう。だったら『ここまでは捕りに行くよ』とか、事前に投手とコミュニケーションを取っておくべきだ。防げるミスが失点につながってしまったからもったいなかった。

 チームは厳しい状況にあるが、今からが大事。なんとか立て直してほしい。

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