広島・秋山「最後まで姿勢を見せないといけない」 先制打含む意地の3安打で鼓舞「最後の力を振り絞って頑張らないと」
「ヤクルト5-4広島」(18日、神宮球場)
鋭い打球は中前へとはじき返された。左翼の鯉党がドッと沸く。1点を追う九回2死、広島・秋山翔吾外野手の諦めない姿勢を見せつける安打が希望の光だ。結果として敗戦したものの、次戦につながると信じて-。背番号9は「打席に立っている以上は最後まで姿勢を見せないといけない。明日そういうところが勝つ方につながればいいなと思う」と前を向いた。
試合を動かしたのも秋山だった。三回2死二塁からヤフーレのチェンジアップをセンター返しで先制適時打。3-5の七回2死では田口から左前打を放ち、小園の適時打の起点となった。三回と九回の安打はいずれもフルカウントから。対応力が求められる中での快音に、「ヒットが出なくても粘って出塁することは1年間やってきていること。それは引き続きやっていきたい」と力を込めた。
これで今季10度目の猛打賞。打率も・290まで上昇しているが、チームの成績は下降線をたどっている。経験豊富なリードオフマンは「やっぱり選手が監督にコンディションを整えてもらっている中で言ったら、こういうところでみんなが最後の力を振り絞って頑張らないといけない」とチームを鼓舞した。
残すは14試合となった。Bクラス転落の危機にも見舞われている中、秋山は自らの役目として打線をけん引し続け、一戦必勝の姿勢で臨む。