広島が連敗ストップ!八回に一挙4得点で逆転 末包が名誉挽回の決勝タイムリー「変わらなきゃいけない」感極まる 最後は栗林がリベンジセーブ

 「広島5-4巨人」(21日、マツダスタジアム)

 広島が八回一挙4得点で逆転勝利。連敗を止め、CS進出争いに踏みとどまった。

 チームは諦めなかった。3点を追う八回、秋山の適時打で1点を返すと、なおも2死二、三塁から小園の右前適時打に失策がからんで同点に。そしてなおも2死三塁から牽制死、守備でミスを犯していた末包が決勝の左前適時打を放った。

 「ここで決めなきゃ」と末包。「打てなかった自分が変わらないといけない。気持ち一つで打てて良かった」と力を込め、「いい詰まり方ができたので。ヒットになるのが見えたので、本当にうれしかったです」。苦しい9月については「結果の出ない自分が悔しかった。本当に悔しいですよ。それは仕方ないなと。応援してもらえるチームになりたい」と感極まる表情を見せた。

 最後は前回の巨人3連戦で悪夢の炎上を喫していた栗林が締めた。浅野を三振に仕留めると渾身(こんしん)のガッツポーズ。守護神が感情を爆発させた。

 お立ち台に立った小園は「結果気にせず自分の打撃をしようと。いいバッティングができたんじゃないかなと思います」と語った。「あんまり覚えてないですけど、つなげて良かった。ホームランは打てないので、チャンスで回してもらっているので何とか仕事をしようと」と明かし、勝負の9月で負けが込んでいることには「悔しいですけど、毎日必死にやっていますし。何とかファンのみなさんに勝利を届けられるように」と声を震わせた。

 打線は今季初めて「1番・左翼」で二俣、「3番・中堅」で秋山を起用。3点を追う六回2死三塁で秋山が右前適時打を放つなど効果を見せた。先発のアドゥワは6回3失点と粘りの投球。相手のミスに乗じてワンチャンスをものにした。

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