広島・小園 逆転CSへ勝負の残り9試合「しっかり最後まで出る」 内野手では田中以来の球団6年ぶり全試合出場誓う

 広島・小園海斗内野手(24)が24日、自身初の全試合出場に意欲を示した。達成すれば球団の内野手では18年の田中以来、6年ぶりとなる。CS進出を目指すチームは、投打がかみ合わない試合が続く踏ん張りどころ。主力の証しとも言える勲章を手にするため、チームのためにもラストスパートをかけていく。

 開幕前から掲げていた目標へ、歩みを止めることはない。シーズンは残り9試合。小園が自身初の全試合出場への思いを口にした。

 「数字どうこうより、まずはそこ(全試合出場)なので。数字はあとからついてくる。しっかり最後まで出られたらなと思います」

 ここまで、チーム唯一の全試合出場。出場試合数は22年の127試合を超え、すでに自己最多を更新している。「一番は体ですかね。痛いところもないですし、技術どうこうじゃないと思う。ストレッチなど、変わったことはしていないですけど、怠ることはだめ」と丁寧な準備の成果が表れている。

 全試合出場となれば、球団の高卒野手では22年の坂倉以来2年ぶり。内野手に限ると、18年の田中以来6年ぶりとなる。一流選手の証しともいえる記録を目の前にし「ずっと出させてもらっているので、それなりの結果もそうですけど、やらないといけないというのはある」と主力の自覚を口にする。

 ただ試合に出続けているだけではない。ここまで3番で51試合、4番で66試合、5番で17試合と全試合でクリーンアップに座る。「(これまでのシーズンに比べて)毎打席得点圏にランナーがいるな、みたいな印象はある」。その得点圏では、リーグ3位の打率・352をマーク。18日・ヤクルト戦(神宮)からは自身初の5戦連続適時打&打点を記録するなど、終盤戦にきて勝負強さに磨きがかかっている。

 守備でもリーダーシップぶりが目立っている。投手が苦しむ場面では、三塁から躊躇(ちゅうちょ)なくマウンドへ向かう。「ヒントになるようなことは言えないですけど、一つ声をかけて間を空けられればいいかなと」。出場を重ねる背番号51の背中が頼もしく、大きくなっている。

 4位のチームは3位・DeNAと0・5ゲーム差。逆転CS進出へ、負けられない戦いが続いていく。25日からは本拠地での5連戦がスタート。「もう変えることはないので、今まで通りできたらいい。まずはCSに行けるように頑張りたいと思います」。自身の勲章とCS出場権を手にするため、最後まで戦う姿勢を貫き通す。

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