広島・菊池 12年連続100安打!鉄人・衣笠&高橋慶彦に並んだ! 「試合に出し続けてもらった結果」
「広島1-3ヤクルト」(25日、マツダスタジアム)
名だたる偉大な先輩たちに肩を並べた。広島・菊池涼介内野手らしい鋭い打球が一、二塁間を抜けていく。プロ入り2年目から続くシーズン100安打を12年連続に伸ばし、球団歴代2位タイに浮上した。
「体は元気なのでね。試合に出し続けてもらった結果だと思います」
1点を追う二回だ。2死一塁から高橋の外角145キロ直球を鮮やかに右前へはじき返した。2試合ぶりの安打で100安打に到達。七回先頭は大西のスライダーを右前に運び、7試合ぶりのマルチ安打とした。
すでにレジェンドの領域に到達しつつある。12年連続での100安打は衣笠祥雄、高橋慶彦に並ぶ球団歴代2位タイ。今季はなかなか状態が上がらない中、8月14日・DeNA戦で逆転サヨナラ3ランを放つなど勝負強い打撃で貢献し、安打を積み重ねてきた。しかし、ここまでの成績に満足はしていない。
「この時期に達成するのは遅すぎるけどね。戦力にならないと意味がない。この時期に達成したことは、来年以降への戒めにもなる」。厳しい表情を変えないまま本音を並べた。
チームは3連敗で、ついに貯金がなくなった。CS進出へ向け、正念場を迎えている。「野球って難しいなと改めて思います。でもこのままでは終われないのでね」。酸いも甘いも経験してきたベテランが、最後まで戦う姿勢を見せ続ける。