広島 5・7以来の借金転落 床田が今季ワースト6失点 止まらぬドミノ 31年ぶり月間18敗

 「広島4-6ヤクルト」(26日、マツダスタジアム)

 もうどうしたらいいのだろうか。4位・広島が9月4度目の4連敗で、ついに5月7日以来の借金生活に突入した。先発・床田寛樹投手(29)が今季自己ワーストとなる5回8安打6失点で8敗目。チームは1993年9月以来31年ぶりの月間18敗目を喫し、3位以下が確定した。

 必死の追い上げもむなしい。敗戦が決まると、ベンチに座る床田はぼうぜんとグラウンドを見つめた。最悪とも言える流れにあらがおうとして、逆にのみ込まれた今季自己ワーストとなる6失点KO。「見たまんまだと思います」と言葉に力はなかった。

 初回で流れを失った。2死からサンタナに右前打を許すと、村上に真ん中付近に入ったツーシームを捉えられてバックスクリーンへ弾丸ライナーの先制2ランを浴びた。「最初はセンターフライかと思ったけど、めっちゃ飛んだ。普通に捉えられていたので、あのレベルになったら『そら仕留めるわな』という感じ」と力負けを認めるしかなかった。

 その後は立ち直っていたが、五回は無死一、二塁からサンタナの打ち取ったゴロを三塁手・小園がトンネルし、痛恨の適時失策に。そこから村上、山田、丸山和に適時打を食らい一挙4失点となり、ミスをカバーできる余力は残されていなかった。

 前回登板の19日・ヤクルト戦(神宮)でも5回5失点で黒星。「やり返せたら」と臨んだ一戦で返り討ちに遭った。「自分がやろうとしたことはできたけど、結果には出なかった。間違っていたんだなと思う」。淡々と話す姿からは脱力感すら漂った。

 左腕を援護したかった打線も意地で4点を奪うも、大量得点にはつながらない。相手を上回る13安打で、1~4番まで全員マルチ安打を記録したが、長打が少ない。五回の坂倉の二塁打はチーム全体で35イニングぶりの長打だった。安打数と得点が見合っていない状況が続いている。

 これで9月は4勝18敗となり、月間19敗の球団記録にも王手がかかってしまった。1日時点で今季最大の14あった貯金もなくなり、ついに5月7日以来の借金生活に突入。新井監督は「そこは考えずにまた明日の試合ということで頑張りたいと思います」と無理やりにでも次戦へと目を向けた。

 屈辱に屈辱を塗り重ねる日々がつらい。3位以下も確定し、初年度が2位だった新井政権は2年目で順位上、『後退』することとなった。この日も空席が目立ったスタンド。見る者の心を再び燃え上がらせる試合を見せてくれ。

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