広島 野村祐輔が現役引退 球団発表 2016年に最多勝&最高勝率で優勝に貢献 新人王にも輝く
広島は27日、野村祐輔投手(35)が今季限りで現役を引退することを発表した。過去には新人王、最多勝を獲得した技巧派右腕がユニホームを脱ぐ決断を下した。
引退セレモニーはシーズン最終戦の10月5日のヤクルト戦で行われる予定。野村は「今季限りで引退することを決断しました。カープで13年間プレーできたことを誇りに思います。私の野球人生の中で3度の優勝を経験させていただいたことはとても大きな宝物です。野球を始めて29年間、ずっと続けることができてとても幸せでした。今まで野球を続けられたのは皆さまの応援や支えがあったからこそだと思います」などとコメントした。
野村は広陵高3年時に巨人・小林誠司らとともに夏の甲子園に出場し、準優勝を果たした。明大進学後も着実に力をつけていき、2011年ドラフト1位で広島に入団。新人年は9勝11敗、防御率1・98の成績をマークし、新人王に輝いた。
さらに2016年の球団25年ぶりのリーグ優勝時には16勝を挙げ、最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。ベストナインにも選出され、優勝に大きく貢献した。その後もコンスタントに成績を残していたが、21年は未勝利で終え、昨季も1勝止まり。今季も開幕からファーム暮らしが続き、1軍初登板は8月2日・中日戦だった。その際は先発として勝敗はつかなかったものの、5回6安打無失点の好投を見せていた。
その後は2軍に降格し、今季はここまで1軍で2試合の登板で0勝1敗、防御率2・70の成績となっていた。投手最年長の35歳。数々の功績を胸にマウンドから去る。