歴史的失速の広島 ついにセ・タイ記録の月間20敗 魔の9月借金15で終わる 新井監督「自分の未熟さ」
「広島3-4中日」(29日、マツダスタジアム)
逆転CSを目指す4位・広島が痛恨の逆転負けでセリーグ・タイ記録となる月間20敗目を喫した。大苦戦の9月を5勝20敗で終えた。九回に守護神・栗林がブライトに痛恨の勝ち越し弾を浴びた。ナイターを戦う3位・DeNAとはこの敗戦で2差となった。
セットアッパーと守護神がこれでは勝てない。1点を勝ち越した直後の八回は島内が先頭・細川にバックスクリーンへ同点ソロを被弾。さらに九回には栗林が先頭の代打・ブライトに決勝の勝ち越しソロを食らった。栗林は今季、球団歴代トップタイの38セーブをマークしているものの、直近は不安定な投球が続いていた。これで今季0勝6敗となった。
拙走でもチームは泣いた。初回に一時逆転に成功するも、二回に韮沢が三塁のオーバーランで走塁死すると、三回と五回には野間が相手バッテリーのピックオフプレーに引っかかり、2度にわたってけん制死した。ミスで流れを失い続けた。
先発したドラフト1位・常広(青学大)はプロ2度目の登板で6回8安打2失点。初回に無死満塁からの適時打で先制を許すも最少失点で切り抜ける粘投を見せた。プロ2勝目はお預けとなったものの、次回以降につながる投球となった。
チームは首位として突入した9月戦線で大苦戦。最大14あった貯金は消えうせ、順位も4位まで後退し、同月は連勝なしで終えることとなった。中日には今季8勝16敗1分けという大惨敗となった。
新井監督は「これも全ての自分の未熟さが招いた結果だと思うんで、自分がしっかり反省してこの悔しさを忘れずにもっていきたいと思います」と語った。