広島・常広 大器の片りん見せつけた!今季ラスト登板で6回2失点 「来年につなげられる」
「広島3-4中日」(29日、マツダスタジアム)
ピンチになっても動じない。絶賛成長中の大卒ドラ1が大器の片りんをまた見せつけた。広島・常広羽也斗投手がプロ2度目の先発登板で6回8安打2失点。2勝目は逃したものの、「1軍の雰囲気をこの2試合で経験できて来年につなげられるかなと思う」と未来を見つめた。
前回登板と同様に粘りを見せた。初回に先頭からの3連打で無死満塁のピンチを背負い、4番・石川昂に中前への先制適時打を浴びるも、後続を断って最少失点。難しい局面でも「落ち着いてやるべきことに集中した」という言葉通り、制球を大きく乱すことなく、冷静に投げ抜いた。
その後、1点リードの四回に同点に追いつかれたが、五回2死二塁では石川昂を直球で詰まらせる二飛に仕留めてリベンジ。拳を握って気合を表現した。
プロ初登板の15日・DeNA戦(マツダ)では毎回得点圏に走者を置く5回7安打1失点。初勝利にも「自分のボールが投げられなかった」。この日も課題とする弱いシュート回転の直球が序盤にはあったが、徐々に修正。プロに入って習得したカットボールの比率も増え、「カットで三振も取れたし、あのボールを連続して投げられれば幅が広がると思う」と手応えをにじませた。
右腕のレギュラーシーズンでの登板はこれが今季ラストの見込み。10月は宮崎で行われるフェニックス・リーグに帯同し、鍛錬の秋を迎える。