広島ドラ3滝田 初登板直前にまさかのアクシデントか アナウンスから5分超登場せず ユニホームには血も

 3回、無失点で終えた滝田は指をさす(撮影・市尻達拡)
 2回、2番手で登板し力投する滝田(撮影・市尻達拡)
 2回、滝田は鼻に詰め物をして登板し、無失点に抑える(撮影・市尻達拡)
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 「広島-ヤクルト」(5日、マツダスタジアム)

 広島のドラフト3位・滝田一希投手がプロ初登板の直前、まさかのハプニングに見舞われた。

 レジェンド野村が引退試合で先発し、一回を無失点。二回から滝田の名前が場内にアナウンスされたが、5分以上もベンチから登場せず、球場がざわついた。

 審判も集まり、捕手の石原はマウンド付近からヤクルトベンチに頭を下げて謝罪した。

 ようやく登場した滝田の鼻には詰め物。初登板直前に鼻血のアクシデントがあったとみられ、ユニホームの胸元には血がついていた。

 先頭山田に二塁打を打たれたが、続く増田に四球で無死一、二塁のピンチ。詰め物が真っ赤に染まる中、後続から2三振を奪い、何とか無失点で切り抜けた。

 詰め物が取れた三回は制球も安定。左腕から152キロの直球を投げ込むなど、長岡ら上位打線を三者凡退に抑えた。五回に1失点したが、5奪三振の力投。4四球と課題を残したが、持ち味は発揮した。

 中継で解説を務めた木村昇吾氏は「鼻血を出したりいろいろな不安要素があったと思いますが、よく投げましたよね」と称賛していた。

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