広島・新井監督が歴史的失速の9月に言及「私の力不足と痛感」「来季はさまざまなことが変化する」ファンどよめく【スピーチ全文】
「広島3-1ヤクルト」(5日、マツダスタジアム)
広島が今季最終戦に勝利し、約1カ月ぶりの連勝。68勝70敗5分でシーズンを終えた。
首位で入った9月、月間20敗の歴史的失速が響いて4位。就任2年目の新井監督は来季も続投することが決まったが、悔しい1年となった。
セレモニーで新井監督は「9月、このような形となったのは監督である私の力不足と痛感しています」と語ると、ファンはどよめき。厳しい表情を崩さず、「来シーズンはさまざまなことが変化する年になると思います。来シーズンだけでなしに、変わっていかなければいけない、そう考えています」と言葉に力を込めた。
新井監督のスピーチは以下。
「今シーズンもたくさんのファンの皆様に足を運んで頂き、声援を選手に頂き、ありがとうございました。昨年同様、私達のチームに対する評価は低い中でのスタートになりました。その悔しさを持ち、見返してやるぞと選手は反骨心をもち、本当によくやってくれました。
9月、このような形となったのは監督である私の力不足と痛感しています。ですが、選手は最後の最後まで頑張ってくれました。決して何も残らなかった、残す事ができなかったシーズンとは私は思っていません。
昨年までマウンドに上がることが少なかったピッチャーがたくさん頑張ってくれました。バッターボックスに立つことのなかったバッターが、たくさん頑張ってくれました。
若い選手は成長しつつあります。本日をもちまして今シーズンは終了しましたが、来季に向かう戦いは始まっています。教育リーグ、秋季練習、秋季キャンプもあります。厳しい練習になると思います。
来シーズンはさまざまなことが変化する年になると思います。来シーズンだけでなしに、変わっていかなければいけない、そう考えています。変わるということはそれとともに痛みも生じてくると思います。今年よりも来シーズンはさらに厳しい道のりになると思います。覚悟と信念を持って、強いチーム、強い選手を育てていきたいと思います。
今シーズンは心よりありがとうございました」