戦力外通告の広島・戸根「自分の実力、当然」 今後は現役続行も含めて未定
広島から戦力外通告を受けた戸根千明投手(31)は8日、マツダスタジアムで対応し、潔く現実を受け止めた。「少ないチャンスをつかみ取れなかったのは自分の実力。当然ですよね」とサバサバとした表情で心境を明かした。
22年の現役ドラフトで巨人から加入し、昨季は24試合に登板。今季は春先に左肘の滑膜炎を発症した影響もあり、1軍登板なしに終わった。2軍では16試合で2敗、防御率10・43。「プロ野球は結果の世界。いい球を投げようが悪い球を投げようが結果を出したもん勝ちなので。そういった部分で負けたというか、こうなったのは当然だと思います」と話した。
10年間の現役生活で最も鮮明に思い出されるのは巨人時代の19年。開幕前の3月18日に行われた「MLBプレシーズンマッチ」のマリナーズ戦でイチローから見逃し三振を奪った。「武者震いがした。浮足立ったのも初めての経験で、財産になるというか、一番印象的」と振り返った。
今後は現役続行も含めて未定とした。「明るく熱い県民の皆さまに支えられた2年間でした。またいい形で、皆さまに報告できたらと思います」と感謝の思いを伝えた。