広島・新井監督 金の卵発掘じゃ! 指揮官として初のフェニックスL視察へ「純粋に見たいから」
金の卵を見つけ出せ-。広島の新井貴浩監督(47)が10日、宮崎県で行われているフェニックス・リーグを監督として初めて視察する方針を示した。来季に向けての戦力の上積みへ指揮官自ら足を運び、若手選手の成長の度合いを見極める。
昨季はCSファイナルステージまで戦ったこともあり、同リーグへの視察はかなわず。今年は新井政権初のBクラスとなったことで時間はたっぷりとある。新井監督は「去年は行けなかったし、純粋に見たいから。純粋に若い選手がどういう動きをしているのかを見たい」と視察へ赴く意図を明らかにした。
10月中旬からは広島で1軍選手らによる秋季練習が始まり、24日にはドラフト会議も予定されている。日程的な都合も考慮し、フェニックス・リーグの視察はドラフト後の月末になる見込みだ。
監督2年目の今季は8月を首位で終えながらも9月は5勝20敗と大きく負け越し、急転直下の4位に終わった。9日のオーナー報告後には「基本的な戦い方は変えられないと思うけど、若い選手、これからの選手を育てていかないといけないというのは、今年戦って感じた」と話していた指揮官。来季のカープを担う選手は宮崎にもいると信じ、鋭い視線を向ける。
来月行われる秋季キャンプでは昨年同様、参加選手に自分の課題や強化ポイントをまとめたリポートも提出させる方針。悔しい経験もバネに、チーム力の底上げを図る。