広島・森下 ワンランク上の投手へ挑戦のオフ 来季テーマ“好不調の波なくす”実現へレベルアップ

 広島・森下暢仁投手(27)が13日、マツダスタジアムで自主練習を行い、好不調の波をなくすことを来季のテーマに掲げた。今季は8月20日に10勝目を挙げたが、以降は自身6連敗でシーズン10敗。勝負どころで勝利に貢献できなかった。オフには新たな取り組みにも着手する可能性を示唆し、“チャレンジのオフ”を過ごして逆襲を目指す。

 もう、同じ轍(てつ)は踏みたくない。見据えるのは新たなシーズンでの巻き返し。マツダスタジアムを訪れた森下は、トレーニングを行い汗を流した。「ここから改善していくだけなので、来年は同じことを繰り返さないようにしたい」と白星の数と同じだけ喫した黒星に目を向けた。

 克服しなければならない課題は明確だ。今季は春先から順調に白星を積み上げ、8月20日・巨人戦で節目の10勝目をつかんだ。チームは優勝争いのさなか。覇権奪回を目指す上でさらなる奮闘に期待が高まったが、同27日・中日戦から自身6連敗を味わった。

 今季最終登板となった9月28日・巨人戦でも敗戦投手。6連敗もシーズン10敗もプロ入りワーストだった。夏場以降は序盤に大量失点され、主導権を握られる試合も少なくなかった。秋口にかけて納得できる投球ができなかった原因は、自身の中で消化できたという。

 昨年も9月は2勝3敗と黒星先行。ペナントレース終盤にかけ、思惑通りの投球が披露できていない近年の現状を踏まえ「いい時、悪い時というのはハッキリしていると思う。波を作らないようにしたい」と来季は好不調の波をなくしていく。

 その一環として、今後は“チャレンジのオフ”とする。「(特定の)何かを上げるというよりは、全体のレベルアップができたら」と森下。現時点で新球習得の考えはないが「(持ち球の)一球一球に対し、今まで同じ事をやっていたので少しでも変わるように。ボールを投げる期間を増やすとか、そういうのを考えながらやりたい」とコンディション面と相談しながら最善策を模索する。

 先発陣の一角として2桁勝利はクリアしたが、キャリアハイの11勝目はならなかった。今オフはもうワンランク上を目指すための下地になる。

 「同じ事をやっていても同じだと思うので、少しでもレベルアップできたら。トレーナーと話しながら、いろいろ新しい取り組みもあるかもしれないし、同じ事を継続するかもしれない。ここからどうするかという感じですね」。寡黙な男が口にする言葉の端々からは、現状打開への強い思いが漂っていた。来季こそ1年の最終盤を笑顔で終えたい。背番号18が、躍進への助走期間に入る。

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