広島ドラ4・19歳仲田 英才教育!フェニックス・リーグで全試合4番起用 新井コーチ「小さくまとまることなく」

 「フェニックス・リーグ、広島(降雨中止)日本ハム」(14日、天福球場)

 未来の4番候補に英才教育じゃ!広島のドラフト4位・仲田侑仁内野手(19)が、みやざきフェニクス・リーグで全試合4番起用されている。1軍デビュー戦だった5日・ヤクルト戦(マツダ)でも「4番・一塁」で出場し、プロ初安打をマーク。2軍首脳陣から高い評価を得ている大砲が“4番ロード”を歩んでいく。

 豪快なフルスイングには夢が詰まっている。高卒ルーキーに対して施されている異例の英才教育が期待の表れだ。仲田の起用法について高2軍監督は「大きいのを打てる素質を持っている。変な小細工はせず、とにかく大きく育ってほしい。未来の期待を込めて4番で使っていきたい」と計画を明かした。

 沖縄尚学からドラフト4位で入団。ウエスタンでは54試合で打率・193、0本塁打、13打点の成績を残した。シーズン最終戦だった5日・ヤクルト戦(マツダ)で1軍昇格を果たすと「4番・一塁」で出場。第2打席で左前にプロ初安打をマークするなど、非凡な打撃センスを見せつけた。

 7日から始まったフェニックス・リーグでは全6試合で4番に座る。新井良太2軍打撃コーチはこの起用法について「自覚を持ってほしい。ファームとはいえ、4番というのはチームの顔だから」と狙いを力説する。

 同リーグではここまで24打数1安打、打率・042と苦しんでいるが、同コーチは「今は関係ない」と言う。「失敗するにしても同じ失敗をするんじゃなしに、次に成長できるような失敗の仕方をしてくれと言っている。小さくまとまることなく、魅力を感じるスイングをしてくれればいい」と背中を押した。

 仲田自身も結果が出ていない中で「いいところをつぶさない意味でも、自分のスイングは貫きたい」と迷いはない。4番起用についても「打順が4番なだけでやることは変わらない。過剰に意識してとかはないです」と言い切り、浮かれる様子はない。

 今秋のテーマには右中間への打球を掲げる。「タイミングの取り方や重心移動がまだできていない。いろいろ教えてもらっているので一つでもものにできるように」。成長に向かって、貪欲に汗を流している。

 この日は雨のため、日本ハム戦(天福)は中止に。15日以降の試合に備え、室内練習場で黙々とバットを振り込んだ。手のひらにはいくつものマメができているが、「普通ですよ」と19歳らしく初々しく笑う。「何年か後には、本塁打の打ち損じが単打になると言えればいい」と自身の将来像を思い描いた仲田。チームが待ち望む長距離砲の誕生へ。“4番ロード”を突き進んでいく。

 ◆仲田 侑仁(なかだ・ゆうと)2005年7月31日生まれ、19歳。沖縄県出身。187センチ、105キロ。右投げ右打ち。内野手。沖縄尚学では3年時の春、夏に甲子園出場しいずれも本塁打を記録。10月5日の対ヤクルト、今季最終戦で4番・一塁手としてプロ初出場し初安打を記録。推定年俸は500万円。

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