広島・坂倉 井端JAPANの正捕手として連覇支える 11月のプレミア12へ向け再始動「頂点目指したい」

 気合の入った表情で打球を飛ばす坂倉(撮影・市尻達拡)
 全力でダッシュをする坂倉(撮影・市尻達拡)
 ノックで打球に食らいつく坂倉(撮影・市尻達拡)
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 広島・坂倉将吾捕手(26)が16日、マツダスタジアムで始まった秋季練習に参加した。野球日本代表・侍JAPANの一員として戦う11月開催予定の国際大会『ラグザス presents 第3回 プレミア12』に向けて再始動。「頂点を目指したい」と決意を新たにし、正捕手として大会連覇をつかみに行く。

 戦闘モード突入のスイッチは強く押された。10日間の休養を経ての一発目の練習で、いきなりポール間走、ノック、ロングティーなどのハードメニュー。「つってるもん…」と苦笑いを浮かべた坂倉だが、これから始まる世界一を目指す戦いへ責任感をにじませた。

 井端JAPANでは若き正捕手として期待される。同監督からは「打てる捕手ということで、球界の中でも数少ない1人。主力としてしか考えていない」という評価を受け、「出たところでちゃんと仕事をしたいし、もちろん頂点を目指したいと思っています」と背筋を伸ばす。

 昨年11月に開催された『アジアプロ野球チャンピオンシップ』でも正捕手として優勝に貢献。決勝の韓国戦では1点を追う延長十回1死満塁で同点犠飛を放ち、サヨナラ劇を呼び込む活躍も見せた。国際大会で学んだのは短期決戦での戦い方。「打席でも守備でも、迷ったりすると終わってしまう」と心得る。

 今季は121試合に出場し、打率・279、12本塁打44打点だった。不振に苦しんだ前半戦を経て、後半戦は打率・347のハイアベレージをマーク。復調のきっかけは7月の球宴で他球団の選手と交わした野球談議だった。今回は最大で約1カ月間、侍として過ごすことになる。トップレベルが集う環境は坂倉をさらに上の境地へと導くはずだ。

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