広島・新井監督 末包に密着5時間マンツーマン打撃指導 「彼にとってはフルモデルチェンジ」

 広島・新井貴浩監督(47)が秋季練習2日目の17日、末包昇大外野手(28)の“全面改良”を後押しした。マンツーマンで計5時間に及ぶ打撃指導。右足の使い方を助言し「彼にとってはマイナーチェンジじゃなく、フルモデルチェンジ」と現状を例えた。長打の打てる4番打者が不在だった今季の戦いも踏まえ、大砲候補の飛躍をサポートしていく。

 身ぶり手ぶりを交えながら現状打破へのヒントを授けた。午前11時半からの“新井塾”は午後4時半まで続いた。グラウンドでのフリー打撃、室内での打撃練習、ロングティーに、居残り特打。末包に密着指導を施した指揮官は「軸足で球を見る感覚、軸足で球を捉えにいく感覚で下半身の使い方をアドバイスした。すぐに違いが出ていたし、すごくいいんじゃないかな」と、うなずいた。

 末包にはバットが外から出るドアスイングの癖と、ボールとバットが衝突してしまう傾向がある。この日は右足に焦点を当て「今までと全く違う感覚でやってみなさい」と挑戦させた。バットの出し方などの「枝葉」ではなく、下半身の使い方という根幹をレクチャーすると自然とドアスイングは矯正されたという。

 「彼にとってはマイナーチェンジではなく、フルモデルチェンジしていると思う。これをモノにしていければ、間違いなく逆方向にも本塁打を打てるようになる。ということは“衝突”ではなく、球を引き込んでスイングできるからミートポイントの幅も広がる。そして体の近いところをバットが通る。幹の部分を言えば、すべてそろう」

 実践を重ねた末包本人は「シーズン中、悪くなっても色んな引き出しを出せるように。まずは、その幹を強く太くできれば」と体に染みこませていく構えを示した。

 新たな取り組みの完全習得は、一朝一夕にはいかない。新井監督は自らの経験を踏まえて「何かを変える時は『天と地』くらいに意識して、少し変わっているぐらい。反復、根気も大切だし、常に意識しておくことが大切」と背中を押した。4番不在が響いた今季。親身に寄り添って、和製大砲の進化を支えていく。

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