広島・大瀬良 巨人・菅野のように優勝へ大車輪誓う「今年は進化した姿を見させてもらった」 4年ぶり2桁勝利狙う

 目指すは“菅野ロード”じゃ!広島・大瀬良大地投手(33)が21日、来季へ向け、巨人・菅野智之投手(35)のような大車輪の活躍を誓った。2学年上の先輩は大学時代から刺激を受け続け、今でもしのぎを削る仲。今季鮮やかな復活を遂げて4年ぶりリーグ優勝の立役者となった右腕を追いかけ、自身も4年ぶり2桁勝利を狙う。

 歩むべき道筋は示されている。見事な復活劇でチームを4年ぶりの頂点へと導いた巨人・菅野。その背中を見たエース・大瀬良は燃えていた。

 「大学生の時からたくさん刺激をもらいながらやってきましたけど、今年はこれまでよりも進化した姿を見させてもらった。僕もそういう選手であり続けたい。自分自身を見つめて、レベルアップしていきたいと思います」

 菅野は昨季、プロ入りワーストの4勝に終わるなど苦しいシーズンを送ったが、今季はローテの中心としてフル回転。15勝3敗、防御率1・67の圧倒的な成績で4年ぶりに最多勝と最高勝率の2冠に輝いた。35歳の逆襲を目にした大瀬良は「シーズン中もすげぇなと思いながら、じゃあ俺も頑張ろうと思わせてもらってました」と原動力の一部としていた。

 一方の大瀬良もシーズン中盤まで防御率0点台を維持する異次元のパフォーマンスを披露。しかし9月以降は5試合で0勝3敗、防御率4・81に終わり、チームも優勝を逃した。「今のままじゃもう1カ月、2カ月分足りなかった」と失速を反省する。

 終盤のガス欠を避けるため、すでに動き始めている。今季はプロに入って初めてシーズン中に行うウエートトレの重量やペースを変えることなく完走。それが好成績にもつながっていたと分析し「来年に向かって維持しながら。負荷を上げた中で体の強さを出したい」と現在もトレーニングを継続中。この日もマツダスタジアムで体を動かした。ランニングに関しても「シーズン中よりも強度を上げている」と取り組みを明かす。

 今季は3年ぶりに規定投球回に到達し、防御率1・86をマークするも、打線の援護に恵まれない試合が続き、6勝止まり。それでも「先発ピッチャーとして規定に乗るなら2桁勝っておきたい」と来季、目指すは4年ぶりの2桁到達だ。

 通算100勝までもあと13勝に迫る。「1年いろんなかみ合わせが良ければ到達できる。まずはしっかり体を鍛えて、来年いいパフォーマンスを出せるように。一個でも多く積み重ねていけたらいいなと思ってます」と大瀬良。目標の先輩を追いかけ、大エースへの階段を駆け上がっていく。

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