ゲン担ぎなし!広島・新井監督 真っ向勝負で明大・宗山を「力で引く」 ドラフト会議で最大5球団競合予想

 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」がきょう24日、東京都内のホテルで行われる。広島は23日、都内ホテルでスカウト会議を実施。すでに明大・宗山塁内野手(21)の1位指名を公表しており、新井貴浩監督(47)は将来の中心選手になれるとラブコール。昨年同様、ゲン担ぎはせず、気合で逸材を引き当てると誓った。

 午後4時前から始まったスカウト会議を終えた新井監督は、笑顔を浮かべながら報道陣の前に姿を見せた。今年も昨年とスタンスは変わらない。「昨年も言いましたが、あまりゲンは担がないので。力で。今年も力で引き当てたい。気合だ!という感じで」と小細工なしの真っ向勝負で、運命の一日に挑む。

 この日は11日に12球団最速で公表していた通り、明大・宗山の1位指名を確認。スカウトが事前に用意した指名候補選手の映像、資料にも目を通して準備を整えた。意中の恋人、宗山の印象を問われると「(走攻守)三拍子そろっているし、ゆくゆくは将来の中心選手になれるものを十分に持った素晴らしい選手」と熱烈なラブコール。是が非でも迎え入れたい近未来のスター候補が、赤いユニホームに袖を通す姿を思い浮かべた。

 宗山は広島県三次市出身で、広陵では1年夏からベンチ入り。同年夏と2年春に甲子園出場を果たした。明大では2年春に首位打者を獲得、ベストナインには3度も輝いている。先月29日にはリーグ戦通算10本目の本塁打を放って、東京六大学史上12人目の「100安打&10本塁打以上」を達成。21日にはリーグ戦通算116安打目を放ち、早大・鳥谷敬(元阪神)の115安打を抜いて歴代8位タイに浮上した。

 今年3月には侍ジャパントップチームに選出。指揮官は、さらなる可能性にも言及した。「今でも走攻守、全てにおいてプロの1軍で通用すると思うし、プロ入りしてから上のステージにいけるポテンシャルを持っている。ご縁があったらカープのレギュラーじゃなしに、5年後ぐらいには侍(ジャパン)のメンバーに入っているような選手」と、球界を代表するプレーヤーになれると太鼓判を押した。

 監督就任1年目は斉藤の“一本釣り”に成功。昨年は楽天との2球団競合の末、常広の交渉権を獲得。当たりクジを引き当てた際の、こん身のガッツポーズは記憶に新しい。

 昨年同様にゲン担ぎはしないと話す一方、カープカラーの赤いネクタイを着用して右手で引くのは今年も同じ。昨年より多い5球団の競合が予想されるが「いいご縁があることを願いつつ、就寝したい」と、柔和な表情で意気込んだ新井監督。地元出身の逸材との赤い糸を信じて、新たなドラマを巻き起こす。

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