広島2位指名に「うるっときた」佐藤柳之介 富士大と同じユニカラー運命の「赤」 最優秀防御率が目標
「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(24日、都内ホテル)
広島から2位指名を受けた佐藤柳之介投手(21)=富士大=は、「自分の結果がチームの勝敗に直結するのが、失点だと思う」と最優秀防御率のタイトル獲得を目標に掲げた。
“チームを勝たせられる投手”。佐藤が高校時代の恩師から受けた指導で、大事にしてきたことだ。自らが完投し、1失点で負けた試合があった。その際に「お前は納得してるかもしれないけど、ここで満足してたら伸びない」と言われた。
そこから意識が大きく変わった。「調子のいい時も悪い時もチームが勝てるように。もちろんゼロで抑えたら勝てるけど、完璧を求めすぎずに状況に応じた投球をする」と誓った。
多くのプロを輩出する富士大に進むと、2学年上の現日本ハム・金村ら、模範となる先輩の背中を追いかけた。そして3年春の全国大会で2試合計11回を無失点と好投。チームのベスト4進出に大きく貢献し「結果を出せたのが大きかった」と自信をつかんだ。この秋も5戦5勝でリーグ優勝に導いた左腕。まさに“チームを勝たせる投手”に成長した。
指名の瞬間には、仲間とハイタッチを交わしながら「うるっときた」と目を光らせる場面もあった。これから進む広島のユニホームは富士大と同じ赤。「安心してます。アンダーシャツ買わなくていいので親を安心させられる」と冗談も飛ばした佐藤。真っ赤な闘志を燃やして、プロの世界でも躍動する。
◇佐藤柳之介(さとう・りゅうのすけ)2002年11月1日生まれ。21歳。宮城県出身。179センチ、86キロ。左投げ左打ち。投手。小学校時代に塩釜ドラゴンズで野球を始め、中学時代は七ケ浜シニアでプレー。東陵では1年秋からベンチ入り。富士大では1年春からリーグ戦に登板。これまで4度の全国大会を経験。最速は148キロ。自信のある変化球はカーブ。趣味は音楽、マンガ。好きな俳優は永野芽郁。