広島・田村 新相棒バットで長打力アップだ トップバランスに「思い切って変える」

 新相棒で長打力アップじゃ!広島・田村俊介外野手(21)が27日、「Doスポーツ指導者招へい事業」に参加し、中村奨成外野手(25)、高太一投手(23)とともに広島市立真亀小学校を訪問した。4年目となる来季に向け、長打力アップを目指し、バットの改良に乗り出すことを明言。新たな相棒で進化を遂げ、レギュラー奪取を狙う。

 来季への準備はすでに始まっている。4年目の飛躍へ-。田村が“相棒”に大きな変化を加えようとしている。

 「バットの形やバランスは思い切って変えてみようと思います」

 これまでは重心がグリップ側に寄ったミドルバランスのバットを使用してきた。一般的にはミートが得意な選手が使用する場合が多い。来季はこれを、重心がバットの先端にあるトップバランスのものに変える予定だと明かした。

 狙いはただ一つ。長打力アップだ。今季、チームは12球団ワーストの52本塁打。レギュラー奪取を目指す田村にとって長打力を向上できればこれ以上ないアピールとなる。「バットをしならせながら飛距離を出していくのがベスト」。12月中旬にはミズノのバット工場に足を運び、実際に手に取りながら試行錯誤していく予定だという。

 秋季キャンプでは広角打法の習得に着手。打つポイントを近くし、ボールを見極めたいという狙いがある。実戦では逆方向に長打が出るなど、手応えを得た。「いろいろ試しながらやりたい」と新バット探しとともに完全習得を目指していく。

 この日は、広島市立真亀小学校を訪問。打撃の実技では大飛球を放ち、歓声を浴びるなど約2時間、小学生と汗を流し「めちゃくちゃ楽しい時間になりました」と笑顔を見せた。質疑応答のコーナーで来季の目標を問われると、「レギュラーで優勝に貢献することです」と言い切った田村。生まれ変わった新しい姿で春を迎える。

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